187:ギャルと作戦会議 ページ37
何はともあれ、悠仁お披露目サプライズは無事終了したのであった。
“サプライズ”は。
「夜蛾ちゃ、ン゛ッッ!!無理゛!!ギブギブギブッッ!!!」
「説明は済んだな、何かわからないことがあれば今のうちに聞いとけ」
「夜蛾ちゃ、おいクソ夜蛾テメェェェェ゛いだだだたッマジ無理゛死ぬ゛ッッ!!!!」
京都校と東京校の一同は目の前の光景にぽかんと口をあける。
地面には五条の死体、ではなく伸びている五条。
夜蛾にプロレス技をキメられるA。
ギャーギャーと叫び声をあげ、夜蛾の腕をバシバシ叩く。
ちなみに、この伸びている五条は察しの通り夜蛾にプロレス技をかけられたあとだ。
「何故、虎杖の報告をしなかった?A、お前の悪戯を通り越した悪行には慣れているつもりだが、これは頂けんな。ん?なんとか言ってみろ」
「なんとか、って、お前のッせいでッ上手くッ声がッ出ねーんだよッッ!!!」
相変わらず冷静な夜蛾。
普段のAとは違う夜蛾への言葉遣い。
「呼び捨てで呼んでるわ、珍しい…」
「いつもは夜蛾ちゃんって呼んでんのにな」
「Aはたまに正道の事を呼び捨てで呼ぶんだよ。ま、あんな感じだが正道とAはここの誰よりも付き合い長ぇーからな」
野薔薇と悠仁の言葉にパンダは返す。
「では、東京・京都姉妹校交流会第一日目団体戦!!チキチキ呪霊討伐猛レース開催だッ!!以上ッ、開始時刻の正午まで解散!!」
「今ボキって言った!!!体ボキって言った!!!」
____。
「ふぇ〜〜、体めちゃクソ痛い〜」
めそめそ、「か弱いAさんだぞ」と泣き真似をしながら待機室に入ってきたA。
その姿に、東京校の面々は「嘘つけ」と返す。
本当にな。
この中の誰よりもアンタが肉弾戦一番強いだろ。
伏黒は思うが、口に出すのは辞める。
「皆して酷い〜、で、作戦会議中?」
「しゃけ」
棘が頷く。
「Aさんは何しに?」
「ん〜?皆の様子見に来ただけ。生徒のコンディション見るのも、教師の役目でしょ」
「Aの言葉、悟にも見習って欲しいな。爪の垢煎じて呑ませてやれよ」
「浴びるように飲むでしょうね。『先輩の爪の垢煎じた汁!!?』とか目血走らせて」
「保存するんじゃねーか?」
最後のパンダの言葉に、真希と野薔薇がうんうんと頷く。
Aだけがケラケラ笑って「大袈裟〜」なんて言っていた、伏黒含め残りの3名は「いや、これがガチなんだなぁ」としみじみ思っていた。
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鼻毛太郎(プロフ) - 華花。さん» コメント有難うございます!これでいいのか...?と悩む時期が続いていた中、温かいコメントを頂けて本当に泣くほど感謝してます;;現在5章目を製作中なので、しばしお待ちを…!今後もギャルと呪術を宜しくお願い致します! (2021年4月21日 11時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
華花。(プロフ) - いつも緊張して送れませんでしたが初コメント失礼します!もう作者様は言葉選びから構成まで最高すぎます…素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます! (2021年4月20日 23時) (レス) id: 2bd2296ed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年3月1日 0時