118：ギャルと刑事 ページ18
子供、と言われてしまい悠仁は少しムッとする。
｢うん。ウチらの仕事、年齢関係ねーんだわ｣
Aは悠仁の肩をポンと叩いた。
｢今回の死体。どう見ても人間業じゃないんだろ？だったらそこから先は私達の仕事｣
Aは言うと、許可も得ずずかずかと黄色いテープを潜っていく。
｢いいの？｣
悠仁が問うと、七海は｢ええ、Aさんが入っていくので｣と返した。
いや、許可は貰ってねーけど…と悠仁は不審に思いつつテープを潜る。
すると、背越しに｢待ちなさい、一般人は入れませんよ！？｣と声が投げられた。
若い刑事だ。
あの中年刑事の後輩だろうか。
｢先輩、いいんですか！？あんなの刑事でも何でもないでしょ。仕事って…“事件”を捜査するのが私達警官の仕事でしょ！？｣
若い刑事が中年の刑事に詰め寄る。
中年の刑事は苦々しい顔をし、｢とは言ってもなぁ、｣と言葉を続けた。
｢“あの死体”は、捜査した所で俺達には分からんぞ｣
そして、中年の刑事はAを指さした。
｢アイツに任せておけ｣
若い刑事はAを見て顔を顰める。
自分よりも少し若い女が、この仕事を引き継ぐ？
若い刑事にとって、それは有り得ない行為であった。
そもそも、この三人は何者なんだ。
一連のやり取りを見ていたAは、黄色いテープを潜り直すと若い刑事の目の前で小さな紙を差し出した。
｢これ名刺ね。可借夜A、怪奇現象専門家。以後お見知り置きを｣
Aは若い刑事の胸ポケットに名刺を差し込んでやると、軽くウィンク一つを置き土産に悠仁達の方へ戻っていった。
｢オッケー、許可貰えたし行くよー｣
Aが間延びした声を出し、戻ってくる。
今のやり取りに許可されたシーンは無かったが、気にもしてられないので悠仁はAへ向き直った。
｢A、警察と知り合いなの？｣
｢ちょっとね。中学の時、超世話になってたから！｣
中学の時警察にお世話になる。
それってどう考えても補導だ。
超がつくのだから、1回や2回の話じゃないのだろう。
Aの学生時代って…
思った悠仁は、｢えぇ…｣と困惑の声を漏らし、説明を求めようと七海に目を向けた。
しかし、七海は平然とした態度で特にこちらへ顔を向けることなく
｢私に聞かないでください｣
と短く言った。
こうは言っているが、恐らく知っている様子だ。
悠仁は肩を竦め、もう聞かないことにした。
世の中知らない方がいい事というのは、まぁまぁ多い。
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鼻毛太郎(プロフ) - あーるさん» コメントありがとうございます！🙌原作があんな感じなので、いいでしょとぬるっと入れてます笑笑気づいて楽しんで下さる方が居るなら幸い…！更新速度遅めですが、ぜひ今後も宜しくお願いいたします🤍😌 (7月4日 17時) (
レス) @page25 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
あーる(プロフ) - 夢主のジャジャン拳発言に笑ってしまいました…原作も「これ絶対ハンタ意識してるだろ」って所あるし、赤どこかいている作者さん…色々浮かんでしまいました。笑。２作とも更新頑張ってください！ (7月4日 17時) (レス) @page25 id: b1f847ba2a (このIDを非表示/違反報告)
世も末 - 返信ありがとうございます。鼻毛太郎様がお考えになる設定めちゃめちゃ好きなので、桐壺と夢浮橋のお披露目楽しみにしてます(;_;)！！（直哉のお話も楽しく読ませて頂いています）お体にお気を付けて、鼻毛太郎様のペースで更新頑張ってください(/*´ `)/ (2021年2月23日 3時) (レス) id: 6fde9aa103 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 世も末さん» 桐壺と夢浮橋、この2つの呪具はなんと今後も本編にて登場します！ちなみに、予定は攻略会にてです！とはいっても、1つのみしか出てこず(夢浮橋は壊れたので)…ですが、0の方では両方出ます！オリジナル呪具ですが、姿も形も一応は決まっていてお披露目が楽しみです…！ (2021年2月21日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 世も末さん» コメントありがとうございます…！戻ってきて下さる事がとっても有難い；；かなり修正も完了して、今は漸く幼魚と逆罰に突入を果たせました…これから訪れる地獄に、先輩が耐えられるか否かを描くのがとっても楽しみです...！丁寧にお返事返したいので、長くなります！ (2021年2月21日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年1月18日 0時
