204：やかましいぜしつこいぜ ページ6
突如崩れ落ちた岩壁と扉、そこから室内に突っ込むようにして現れたのは待ち望んでいた彼らだった。
同時に、三次試験締切のアナウンスが告げられる。
場内には一筋の光が差し込んで、外へ繋がる扉が開かれた。
「間に合ったみたいだ、彼ら♧」
「うん…！」
立ち上がりざまに言い残したヒソカの言葉に、Aは強く頷いた。
その声は何処か明るい。
安心。いいや、違う。
彼らはこの試験の中で確実に成長している。
過程は見ていないのに、なんだか凄いショーを見た気分だ。
ゾロゾロと三次試験合格者達が外に出る中、Aはキルアとゴンの姿を見つけ思わず二人に飛びついた。
いつもの大人の姿ならまだしも、これは12歳がやる事では無いかもしれない。
それでも、褒めてやりたかった。
「『凄い！君たち凄いヨ！！』」
プラカードを掲げたが、抱きしめられてる二人は見えていないだろう。
「く、苦しいよウサちゃん…！」
締め付けられたゴンが、Aのウサギ頭を軽く叩く。
ゴンに並んで、キルアも半ば苛立ち気味に「そうだぞ、ウサギ！」と言葉を吐いた。
「お前突然飛びついて＿＿＿＿、」
キルアの言葉が突然途切れた。
締め付けるAの腕をバシバシと叩いた瞬間、突然言葉を辞めた。
え……
キルアは幽霊でも見ているかのような目をA＿＿＿ウサギに向けた。
何でコイツ………
ゴンはまだ騒いでいるし、ウサギもまだ二人から離れようとしない。
そんなのもうどうだっていい。そんな事より、そんな事よりだ。
キルアは生唾を飲み込んだ。
何でコイツから…
姉ちゃんと同じ匂いがすんだよ……
＿＿＿＿。
鳥の鳴き声を小耳に挟みつつ、ゴンはウサギに尋ねる。
「ウサちゃん本当に泳がないの？」
海面から顔を出すゴン。海の中へ目を凝らすと、ゴンが足をゆっくりバタつかせているのが分かる。
「『ウサちゃんは泳げないのだ〜』」
メソメソ、泣き顔の顔文字をプラカードで見せる。
すると、横にいたキルアが「ケッ、」と言葉を吐き捨てた。
「どうだか。ウサギ、お前本当に泳げないのか？」
「『泳げないよ、キルアく〜ん』」
メソメソ、今度は泣き真似をしてみる。
本当は着ぐるみの中で「この弟、なんで急にしつこいんだ」と顔を顰めていた。
三次試験以降、この弟は何故かしつこくなった。
なんだ、何が原因だ。
キルアは疑いの目を向けながら、あーあと伸びた声をあげる。
「なんでこんな事になったんだか」
遡ること数時間＿＿
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
