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241:獣との対峙 ページ43

「念能力者が三人居るのは分かっていた。俺はここに来て、その中の誰でもいいから手合わせをしたいと思っていたんだ」

22番の男は言う。
へぇ、じゃあ彼も念能力者か。
通りで、素人にしては尾行が上手いと思った。

『絶』を行い尾けていたのだろうけれど、しかし惜しい。

プロはまず相手にバレない。
所詮は能力者とて半端者。

「一緒にしないで欲しいな」

Aは小さく呟く。
Aはウサギ姿を戻すこと無く、そのまま声を発した。

「へぇ、そりゃ良かったじゃない。三人の中なら、私まだ優しいのよ」

ヒソカは残酷だし、イルミは冷酷だ。
二人と比べたら、自分は絶対に優しい。
自負するが、きっと二人に言えば「それはない」と返ってくる。Aは当たり前だが自覚がない。

男はAの言葉に、ムッと顔を顰めた。

「馬鹿にしているならさっさと始めよう。手合わせはしたいが、負ける気もない。負ける気もなければ、プレートを取られる気もない」

「焦るなよ。付け足そうか、私は優しいけど煽られると燃えるタイプよ____」

もっと気楽に行こう。私だって、負けるつもりはない。
続けようとしたその時、Aのウサギ頭に傷が生まれた。

横を素早く駆け抜けた22番の手には、小型ナイフが握られている。


強化系。
いいや、付け焼き刃で培った能力か


Aは背後に居る22番の姿を、後ろ目で捉える。

「会話は俺の目的に含まれない」

22番は体制を立て直し、ナイフを構える。


「…へぇ」


呟いたAは、漸くウサギ頭を取り首の針を抜いた。
元の姿に戻るものの、22番が驚くことは無い。
先程の尾行でこの姿を目の当たりにしていたからだ。

大方、女は操作系か。操作系ならば攻撃にあたったが最後、文字通り操作されてしまうのが多くのパターン。

22番は生唾を飲み込む。
問題ない。殺れる。
この程度の女ならば。

「腕の立つ能力者程、爪を隠すのが上手い」

突如、脈絡無く述べた言葉に22番は片眉をあげる。

Aは長い髪を払いながら、言葉の真意を述べず22番相手にふふと笑いかけた。

「逃げてみなさいな。殺される前に」

不気味な笑みだ。
しかし、言われて素直に逃げる男でもない。
決意に満ちた顔でAから目を逸らさない。

瞬間だった。

見えなかった。女の動きが一切見えなかった。

「最後の情けだったのに、残念ねぇ」

首に腕を回されている。
いつの間に首を取られたんだ。
こんなにも女に詰め寄られ、怖いと思ったことは無い。

242:眠れる獅子→←240:ゼビル島の夜



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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…!!!って感じですよね…!絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください;;テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…!いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を!頑張って!! (2021年5月28日 19時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω\)キャー〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ノただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…!意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…!たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて! (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ\(^-^)/ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は?」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…!!! (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年4月14日 1時

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