240：ゼビル島の夜 ページ42
あぁ、本当にいいものを見た
ヒソカは心の底から可笑しそうに額を抑え、くくと笑い肩を揺らす。
去ったAの後ろ姿を思い出してみる。
美しい程に冷酷で、相手を殺す事に躊躇しない君が。
「ボクには殺さない程度に、か…♧」
そういう所だよ、君がどこまでも魅力的なのは。
「A、凄い機嫌良かったね♤」
足元に向かって言ってみる。
彼のことだから、実はどうせ寝てないんだろうというヒソカの考えだ。
その考えが的中したようで、土の中からは彼女の双子の弟の声が返ってきた。
「結構ヤバいほどにね」
思わぬ返しに、ヒソカは片眉をあげた。
もこもこと土が盛り上がったかと思えば、イルミが顔を半分だけ出した。
猫のような瞳が暗い影を帯びている。
「ヒソカ、知らないだろうから一つ教えといてやるよ」
イルミの声は、どこかいつもより真剣なものだった。
「姉さんの機嫌がいい時って二種類あるんだよ。一つは、シンプルに機嫌がいい時」
シンプルに。
ヒソカは脳裏にそれを浮かべる。
Aの目に見えて機嫌が良さそうな顔が思い浮かぶ。
こういう時の彼女は、何も言っても「仕方ないわね」と引き受けてくれる。
「もう一つは、暗殺者の顔をしている時。ヒソカ、”これ”に出会ったことないだろ」
イルミの言葉に、ヒソカは眉根を顰めた。
Aの仕事現場には何度も顔を出している。
その度に、まるで依頼された内容を作業のように熟すAを見てきている。
しかし、イルミが言う顔というのは＿＿＿＿
「所詮、俺達はどこまで行っても”殺しの衝動”からは逃れられない。………ヒソカ、お前に言うのも変な話だけど気をつけてね。姉さん、ごく稀に見境がなくなるんだ」
＿＿＿＿＿。
夜が更け、ゼビル島は闇に包まれた。
空には星が煌びやかに浮かぶが、一度視線を前に向ければ闇しか存在しない。
暗く深い森がそこにある。
Aはふと立ち止まった。
「早く出てきてくれないかしら。我慢できず、殺す前に」
ずっと前から、初日から自信を尾けている相手へ告げる。
すると、相手も頃合いかと判断したのか、Aの背後＿＿茂みから漸く姿を現した。
「悪いな、アンタの力を計りかねてたんだ。分かるだろ？プロだもんな。アンタも、俺も」
なんの変哲もない男。
しかし、Aは男が掲げている手を見て微かに瞳を細めた。
22
そうか。
彼は22番で、同時に私の番号43番を引いている。
Aは口の端をあげる。
「運命ね、私たち」
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
