226：四次試験 ページ28
海水でずぶ濡れだが、息はしているし目立った傷もない。
Aは安心して、ふっと口元を緩める。
ヒソカが隣に立ったことに気づき、Aはゴンに目を向けたまま口を開いた。
「なんだろうね、この子。頑張って欲しいなって思う」
「ボクはこういう子、壊したくなるけどね♧」
彼らしい言葉だな、と思ってAは「どうかしら」とゴンを安全な場所に移動させる。
「貴方より強くなっちゃったりして」
悪戯っぽく言うと、ヒソカは「まさか♢」と肩を竦めて見せた。
荒れた海域を抜け、徐々に雲が退き始める。
「見てみなよ、空が明けてきた♤」
視線の先、地平線が明るみを帯びていく。
Aは目の上に庇を作り、柔らかく呟く。
「無事だったみたい」
＿＿＿＿。
澄んだ空の下、リッポーと試験委員会の女性が試験者達の前に並ぶ。
軍艦島を無事に出航できた後、見兼ねたように協会の飛行船がやってきた。
結局、これはリッポーが仕込んだ第三次試験エクストラステージなるものだったらしい。
「諸君、では四次試験に臨む前にこのくじを引いてもらう」
運ばれた四角い箱。
「これで決まるのは、狩る者と狩られる者だ」
なんだろうね、リッポーの言葉にゴンが小さくウサギに尋ねた。
ウサギは小さく肩を竦める。
「それでは、タワーを脱出した順に引いてもらおう。43番、引くといい」
リッポーの言葉に、ゴンとキルアは真ん中に挟んでいたウサギを「え゛ぇ！！？」と凝視した。
「お前、一番に着いたのかよッ！！？」
「『言わなかったかナ？』」
「初めて知った…ウサちゃんはやっぱり凄いなぁ」
ゴンは感嘆の音を吐いたが、キルアだけがじとりとした目つきで見つめ続けてきていた。
怪しい。
ウサギ＿＿中身のAは居心地が悪くなり、そそくさとくじを引きに前へ出た。
手を突っ込み、がさごそと探る。
一枚抜き取り確認する。
……誰の番号だ
案の定、覚えてる訳も無かった。
続いて、ヒソカにギタラクルと着々と到達順にくじを引いていく。
「全員引き終わったな。今引いた番号が、君達が狩る番号だ。とはいえ、命を奪うゲームではない。奪うのは、そいつのプレートだ」
ルールは簡単。
自分と獲物のプレートは3点。
それ以外のプレートは1点。
合計6点を集めれば、四次試験突破となる。
ということは、獲物以外のプレートも取っていい訳か。
Aは辺りを見回したが、皆早々にプレートを隠してしまっていた。
まぁ、誰にせよ負けないけど。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
