213：らしくないなぁ ページ15
なんで貴方がここに？
とAは目を丸くしていると、じきに廊下から声が聞こえてきた。
「いねーなぁ、ウサギ」
「ウサちゃんの部屋、誰も知らないね」
探検しようって誘いたかったんだけどな
ゴンは続ける。
廊下を歩いていくのは、ゴンとキルア。
Aはそこで、今姿を変えていなかった事に気づいた。
慌ててヒソカに目を向けると、彼はその瞳を察したようでAの口から手を離した。
「アイツ謎多すぎだろ」
「キルア、ウサちゃんの事気になるの？」
「うーん、きになるっつーか……まぁいいか」
二人の声が遠退いていく。
彼らの姿が完全に見えなくなったのを確認すると、ヒソカはAの肩に腕を載せ反対の肩口から顔を出す。
「危なかったね♤君にしては珍しいミスだ♧」
らしくないね、言ってくるヒソカ。
大方、「そういう日もあるわよ、ベタベタすんな」と腕を払ってくるかと思われた、しかし。
押し黙っているA。
ヒソカは不思議に思って、Aの横顔を見ようと彼女の横髪を耳にかけてやった。
そして、顔が見えた時思わず面食らったのだ。
「…えっと、あの、」
白い肌を赤くして、度々胸元で組んだ指を組み替える。
「あ、ああ、ありがと…！本当、助かった…！でも、あの、私、えっと、」
忙しく言葉を紡いだかと思えば、針とウサギ頭を取り出して元の姿に戻る。
「で、では、わ、私はこれにて…」
そそくさと、しかしぎこちない足取りでAはその場から逃げていった。
一体、そのウサギ頭はどこから出しているんだ。しかし、それよりもAのあの不自然な感じはなんだろう。
それに、ヒソカ自身も自分が変な感覚になっているのを感じていた。
Aのあの顔を見た瞬間からだ。
「参ったな…♤」
Aの手首を掴んでいた手を、握ったり開いたりしてみる。
手の中が熱い。
今までそんな事一度もなかったというのに。
ヒソカは前髪を掻き上げる。
「らしくないな♢」
ボクも、Aも。
＿＿＿＿＿。
夕日も随分前に沈み、軍艦島は一日目の夜を迎えた。
つい数時間前に寝てしまったお陰で、Aの目は冴えていた。
窓の外を眺めるしかする事もなく、Aは星を眺めながら「本一冊でも持ってこればよかった」や「美味しい珈琲が飲みたい」とあれこれ考えていた矢先＿＿＿＿事件は起こった。
「あれは……」
飛行船の姿。
Aは子ウサギの姿に戻ると、急いで部屋から飛び出た。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
