212：ぐちゃぐちゃ ページ14
ヒソカの腿に両手をついて、身を乗り出したAは肩口を凝視した。
「あぁー…」
「あぁじゃないわよ。刃物傷でしょ、これ」
Aはじとりとした目をヒソカに向けると、彼は極まり悪そうに目を逸らす。
「私よりも貴方って痛覚鈍いから…」
傷口を見ながらAは呆れた声を出すと、「待ってて、応急処置道具貰ってくるから」と立ち上がり部屋から出て行った。
全く、君ってやつは。ヒソカは気の抜けたよう表情を緩めた。
その時、ヒソカはハッとして瞳を小さくさせた。
今、Aは普段の姿で出ていったのか…？
細工などもしず、Aは普段通りの大人の姿で今出ていった。確実に。
Aにしては珍しいミスだし、恐らく本人も気づいていない。
頭に載せていたタオルをベッドに投げ捨て、ヒソカはAを追いかけた。
＿＿＿＿。
「やっぱりアイツ私に黙ってたんじゃない…！」
ホテルの廊下をAはつかつかと歩く。
Aの部屋から、他の試験者が寝泊りする部屋はかなり遠い。
この往復の道のりの間に、ヒソカが出て行ってしまわないといいが。
Aは急いだ。
何よりも、数日心の中に滞っているぐちゃぐちゃとした気分をなんとかしたかった。
足の腫れを緩和してもらった以降、ずっとだ。ずっとこのぐちゃぐちゃがある。
それはきっと、自分だけが優しくされたからであって＿＿＿
「ちょっと待って、じゃあ私はヒソカ君に優しくしたいわけ？」
Aはムッと顔を顰め、廊下で立ち止まった。
一方的に優しくされてそれでムカムカしてたから、だから自分も返してやろうと思ったわけだ。
でもその考えでいくと、言葉通り自分はヒソカに優しくしてやりたいという事になる。
いや、そうなのか…？
だから、ムカムカしてたりぐちゃぐちゃな気分なのか…？
本当に…？
「…私最近絶対に可笑しい」
Aは顔を顰めたまま、顎に手を添えた。
「どちらにしろ、ヒソカ君のせいなのは明白＿＿＿ッ！！？」
言いかけた時、突然腕を掴まれたかと思えば物陰に引き込まれた。
Aがハッとし、行動するよりも早く口を塞がれる。
持ち前の防衛本能でAは後ろ手に爪を尖らせた時、横から見知った人物が顔を覗かせた。
長い指先を自身の口元に添え、静かにとAに見せる。
相変わらずメイクも何もしていないヒソカがそこに居た。
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鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» し、した…！！！って感じですよね…！絶対無茶苦茶な会話してますよ…おわーーテスト頑張ってください；；テスト明けいっぱい楽しめるよう、沢山お話作っておくので…！いつも応援されている身なので、今回ばかりは私が応援を！頑張って！！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - きゃーーーー(/ω＼)ｷｬｰ〜ついに、ついに、キッッッッッッッッスですか。確かに、早く旅団との絡みもみたい(*´-`)クロロと4人での会話なんて、めちゃくちゃテンション上がりますo(*≧∀≦)ﾉただ、テスト期間なのでこれからコメントするのが、少なくなりそうです(..) (2021年5月28日 16時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» そうなんですよね…！意外と真面目な戦闘シーンって無くて、今後もちょくちょく出てきます…！たまには2人とも動ける人なんだから、目一杯動いてもらいたくて！ (2021年5月26日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ポテト - ヤバイ、かっこいいぃぃぃぃ＼(^-^)／ヒソカとの真面目な戦闘シーンって、今までなかったからすごく興奮しました(*´-`)『その時…』って何があったのぉぉぉ (2021年5月26日 19時) (レス) id: 6f62e33b14 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ポテトさん» 絶対2人に「それは無理がある」って言われるけど、「は？」って言って黙らすんだろうなと書きながら思いましたね笑数話殺伐とした内容が始まりますが、殺人鬼と暗殺者の真骨頂だと思うのでお楽しみに…！！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年4月14日 1時
