539：協定 ページ43
その言葉に、クラピカは片眉を上げる。
「何が言いたい」
考えるよりも先に、口に出てしまう言葉。
ヒソカは、無論そんな疑問が出ることなんぞ分かっていたという様子で、その先の言葉を続けた。
「ボクと組まないかって話さ。いや、正しくは“ボク達”と♤」
「達…？」
「相手は中々手強いからね。既に、ボクはAとイルミに直接手伝いを頼んでるんだ♧」
その言葉に、クラピカは微かに目を開く。
「...その手伝いとやらをしているから、Aはここに居ないのか？」
A。
その名前が出たせいか、クラピカからはそんな言葉が口をついて出てしまった。
意外な問に、ヒソカは微かに「おや」と言葉を零したあと、ふと何かに気づいたよう瞳に弧を描かせた。
「なるほど、君が最初に辺りを確認する素振りを見せたのはAを探していたのか...♡」
「なッ...」
「くく、無意識だったのかな...？Aも罪な子だねぇ〜♡まぁ、彼女綺麗だし魅力的だしねぇ〜♡」
喉を鳴らし至極楽しげに笑うヒソカに対し、クラピカは羞恥に顔を赤くする。
別にそんな訳では無いし、ただAの事が人として気になってしまっただけだというのに、妙な勘違いをされるのは癪だ。
「わ、私は別に...ッ、」
言いかけたその時、「けど、」なんてヒソカが相変わらずな低い猫撫で声で切り出した。
「残念。彼女は、ボクの恋人だから♡」
「だから、別にそういう気ではないと.............恋人？お前の妄言ではなく...？」
「...君、人を煽るのが上手いって言われない？？」
いやそうは言われても。
クラピカは思わず懐疑的な目をヒソカに向けてしまう。
ハンター試験を思い返すと、そりゃ確かにAとヒソカははたから見れば仲は悪くなさそうであったし、レオリオなんかは恋仲なんじゃないかと疑って訊ねたりもしていた。
確かに、あの時Aは否定していたものの、アレから相当日が経っている。
まさか本当に、そうなのかもしれない。
「.....................男を見る目が無いのだろうな」
「それ、Aの目の前で言ったら君とて生きて帰れないからね♢」
というか、サラッと君失礼なこと言っただろ。
問い質すヒソカだが、クラピカは難しそうに眉間に皺を寄せ「可哀想に...これも生まれた環境か...」と唸っている。
「ま、いつか真意はAから直接聞くといいさ♧ともかく、ボクらのバックには優秀な二人がついている、」
「少し聞きたい」
ヒソカの言葉を遮るクラピカ。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
