534：人と会う約束 ページ38
＿＿＿＿。
ウボォーギンからの電話を受け数分。
Aは、暇を持て余していた。
最初こそ、ヒソカが手持ちにしているトランプを借り、場にいる面々でポーカーをしていた。
しかも、しっかりと金銭を賭けてという賭けポーカーだ。
元々、Aとヒソカは暇ができるとポーカーをしていた事もあったり、場で残っていた面子も中々駆け引きの上手い連中ばかりであったのでポーカー自体はかなり白熱した。
しかし、ポーカーも大体4戦目を迎えたところで、ヒソカがふと
「あ、そうだ。人に会う予定があるんだった♤」
なんて言い出して、トランプの持ち主がいなくなったので最高の暇つぶしであったポーカーはやむなく終了となってしまった。
「え゛！？ヒソカ君が！？人と！？私以外の！？」
Aは、言われた時思わず驚愕して、持っていたトランプまで落としてしまった。
「失礼だな、君...♧ボクだって、君以外の知り合いぐらい.......あぁ、浮気を気にしているのかな...♡大丈夫だよ〜 君以外、性的に興味無、」
「いや、浮気は特に気にしてない」
「…♧」
赤面され「そ、そんなんじゃないわよ…！」と否定されることも無く、実にサラリと否定されヒソカは黙って頬を膨らませる。
Aは、ヒソカが人と会うことなんて知らなかったのだ。
自分が知らない人。知らない予定。
ヒソカの事だ、恐らく計画の下準備だろうとは思うのだが、相手は一体誰なのだろうか。
そんなヒソカに、クロロは戻ってきて欲しい時刻を伝えると彼を適当に送り出した。
最後には、「ヒソカ、悪巧みか？」なんて含み笑いを浮かべて訊ねて。
そういう訳で。ヒソカまで居なくなってしまい唯一の娯楽であるポーカーが出来なくなった結果、Aは冒頭の“暇を持て余す”までに至ったのであった。
「……猫みたいね」
Aの姿を見て、パクノダがぽつと呟く。
横で眺めていたフィンクスは、頷いて「団長もよく気にならねーな…」とパクノダと同じように呟いた。
静かに本を読むクロロの真隣で、Aが両膝を抱えながら首を伸ばし本を同じように見ている。
クロロがページを捲れば、Aはそのページの動きを視線で追って、またクロロと同じように読む。
猫は動くものを目で追い続けるところがあるとかないとか言うが、Aの動きはまさしくそれだった。
「あ、」
眺めていたフィンクスが声を上げる。
「止まった」
流石にクロロも気になりだしたのか、ページを捲る手が止まる。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
