525：騙し打ち ページ29
「＿＿＿＿わっ！！！」
「！！？」
予想はしていたが、気付かれないよう近づき、良いところに居たというのも相まってフェイタンの後ろから声をかけてやると、電光石火のような速さで拳が飛んできた。
「おわ、」
ビックリしたような声を出しつつも、Aはその拳を軽々と片手で叩き落とす。
普通ならば、フェイタンから放たれた拳を叩き落とすなんて芸当出来なくて当然。
パワーよりも、そもそも彼の拳は速度が早い。
しかし、それをまるで戯れのように軽々と対応してしまうあたり、やはりAは家系通りの実力を持ったプロの殺し屋なのである。
「何するねお前…！大人しくしてる思たら、調子乗るなよ…！！」
「なんだ、Aか」
分かりやすく憤慨しているフェイタンに対し、フランクリンは冷静にAに対応する。
さすが、ゾルディックの名だけあるなと。
「本当に、足音もしなけりゃ気配もそこまで消せるのか」
絶もしていないのに、化け物じゃねーか。と。
対し、Aもそれに関しては言われ慣れているので「まぁね」と笑って返す。
完全にあしらわれているフェイタンは、こんなに人がいる場で現在問題を起こすわけにもいかないので、舌打ちをして己をなんとか落ち着けた。
「A、こんなところで何してんだ？」
確か、午前にヒソカと出て行ったよな。と、フランクリンは辺りを見回す。
ヒソカの姿は間違いでなければ見えない。
「人と会ってたの。ヒソカ君とは少し前に別行動になったのよ」
正しくは、Aが面倒ごとを押し付け置いてきたに近いが。
ごめんヒソカ君と思いつつも、彼は器用なので上手く場を収めていると思う。
思いたい。いや、器用だがブレーキをかけるところでアクセルをベタ踏みする男だったな。
「どうした、A顔が青いぞ」
「いえ、想像したくないことを想像したの。今、神に祈ったから多分大丈夫」
「お、おう…」
なんだか知らんが、いいならいいか。フランクリンが曖昧に相槌を打ったところで、「あ、Aさん」とシズクが戻ってきた。
「勝った？」
「見てたんですか？」
自分が腕相撲してたのを。シズクが驚いて訊ねると、Aは「そう。面白そうだから見てたんだけど、まさかここで知り合いが居るとはって」と返す。
本当は、弟達の動向が気になっただけなのだが言うわけにはいかない。
「負けちゃったんです。ダイヤ、欲しかったんだけどなぁ…」
至極残念そうに呟くシズク。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
