498：へぇ、ふーん、ほう ページ2
モンブランだってアップルパイだって食べたい。
しかし、だからといってパフェを辞めることは出来ない。
全く、最初から両方頼めばいいのに。やれやれと息つくイルミ。
こういう時、キルなら「太るぞ」って言うんだけど、うちの姉さんはストイックだから実際そういうの無いしな…。
「じゃあボクが頼むから、半分食べなよ♧」
ボク、コーヒーね。
メニューの画の上でトントンと指で示しながらヒソカが言うと、Aは分かりやすく目を輝かせた。
貴方なんていい人なの、と言わんばかりの目には先程までの冷めた冷酷さはない。
「じゃあ、やっぱりミルクティーといちごパフェで！」
Aは言うと、ウェイターに目配せをし呼んだ。
注文を一気にAが引き受け頼む中、ふとヒソカはイルミがじっと自分を見ていることに気づく。
「なに、かな。イルミ♢」
無表情に無機質で真っ黒な瞳。
その目で見つめられると、どこか落ち着かない気持ちになってしまう。
ぎこちなくヒソカが訊ねると、イルミは「別に」と相変わらずな声音で返す。
そういう割には、視線を外してくれない。
本当になんなんだ。
「で、まず最初に私イルに言っておかなきゃいけないことがあるの」
Aの言葉で、イルミから視線が外れる。
まず、そもそもAが言っておかなきゃならない事というのは、今回二つ存在するのだ。
まず一つ目。
「実はね、」
Aが切り出した矢先、少し離れた厨房から「そんなぁ！？」と声が響いた。
すぐに声は小さくなったのだが、日夜闇の世界に身を置く三人からしてみれば、ある程度の聴覚の発達は当たり前というもので…。
「コンロ壊れてるなら言ってくださいよ！！」
「いやほんとごめん！！ついさっき壊れたんだよ、本当！これ本当だから！！」
「勘弁してくださいよ、コーヒーにミルクティーのオーダー取っちゃいましたよ！」
「…マジ？いや応急処置で電気ケトルあるんだけどさぁ……これ、湧くの時間かかるんだよねぇ…」
「はぁ！？でもまぁ、これしか対処出来ないんですもんね…そりゃ沸かしますけど……お客さんに言ってこないと」
「俺言ってくるよ！せめてものっつーか、どこのお客さん？」
ひょこ、と厨房から顔を覗かせた声の主の姿が横目に映る。
ちょび髭のウェイターは間違いなくA達を見ていて、三人は済ました顔をしていたが揃って気づいていた。
ウェイターは三人を確認すると、顔をすぐさま引っ込めて「無理！」とキッパリ告げる。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
