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彼女の意地悪 ページ32

「おお、メリオダス。戻って来たか」



折角目の前に死に損ないのクソヘンディがいたと言うのに、団長のせいで手も足も出せない僕は仕方なく団長の後ろについて行った。

するとあの修練窟前に辿り着き、再びあの生意気な金髪の女と顔を合わせる事になる。



「なんじゃ、Aも戻って来たか」

「…」

「…やはり無愛想じゃの、お主は。
それとも、先程のキングとの事で不機嫌なのかな?」

「うっ…」



ジェンナの言葉にただただそっぽを向いて無視を決め込んでいると
代わりに隣で話を聞いていたキングが気まずそうな顔をして僕の方を見遣る。

そんな情けない彼の姿を一瞥して、思わず溜息を零した。



……そんな顔するなら最初からあんな事言うなっての。



「ところで何の話してたんだ、キング?
何か揉めてたみてーだけど?」



そう言えば僕達が此処に戻って来る前、何やらジェンナとキングは言い合っていたような。


その雰囲気から、決して楽しげな感じとは思えなかった。

一体何を話していたのだろうか。



団長の疑問にジェンナが「ああ」と反応すると、キングを見遣りながら意地悪そうな笑みを浮かべた。



「どういう風の吹き回しか、キングが修練窟に入りたいと申し出ての。

しかしこの修練窟は2人1組で入るしきたりで、ヘンディと入らないかと誘ってみたらこのザマでの」

「…」



ヘンドリクセンのあだ名にキングの眉がぴくりと反応すると、彼は横目で遠巻きにこちらの様子を見ている本人にギロリと睨みつけた。



おーおー、怖い怖い。

その気持ちはわからなくもないケド。



「ふむふむふーむ、なるほど」

「そりゃそうだ、誰もあんな奴と入りたいとは思わねーよ。

…ま、アイツを相手に鍛錬するってんのなら別だけど」

「これ、あまりヘンディをいじめるでない」



……何でこっちが悪者呼ばわりされなきゃいけないワケ。

彼女の騒ぎ→←彼女の怒り



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*IJu*(プロフ) - 如月李瑠葉さん» コメントありがとうございます! ツンデレ良いですよねツンデレ(( そんな、天災だなんて…← 僕には非常にもったいないお言葉でず…_( _´ω`)_ (2017年1月9日 12時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
如月李瑠葉 - これも面白いですね!夢主のツンデレっぷりがイイ…天才ですか!? (2017年1月9日 1時) (レス) id: 5cf1189260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月15日 23時

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