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2話 ページ3

1時間ちょっとしっかり付き合ってあげると疲れたのか目がとろんとしてきたからお風呂に入れてあげて布団へ寝かせた



「いつもありがとうね、密くん」

「いえいえ、一緒に住まわせていただいている以上お守りくらいはやりますよ」

「まぁ、ありがとう。助かっているわ」





それから色々な話をしてオレは部屋に戻った。
部屋は基本何も置かないのでベッドと机と棚と小さなテレビがあるくらいだ。殺風景と言えるだろう



「………霧、か」



この町では霧は普通なんだろう。自分が引っ越してきた時から霧は頻繁に出てきていた。………まるで何かの周期のように



「…………えっ」



今、バチッとテレビが光った。雷とか電波とかは問題ないはず、と言うかまず電源をつけていないから画面が動くことすらないはずなのに。故障かと思いぺたぺたと後ろを触ったりしていると画面を触った途端



「なに……これ……」



手がテレビの画面の中に入っていた




「う、うわぁぁあ!!」



恐ろしくなり急いで手を抜き出した



「どうしたの!?」


下から声がする。多分さきほどの大声に驚いて心配をかけてしまったのだろう



「ご、ごめんなさい!ちょっと驚きすぎちゃっただけです!なんでもないです!」



そう言うと叔母さんは安心したのか何も言わなくなった。オレはそれに安心してもう一度テレビに近づく。

もう一度触ってもやはり手はテレビの中に入った。おそらく入れようと思ったら体全体はいるだろう。そろそろと頭を突っ込んで目を開けてみるとテレビの中は黄色い霧に包まれた世界だった



「広い……え、わぁ………!?」





オレは落ちた。

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作者名:ヨル | 作成日時:2021年2月9日 1時

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