эпизод side A─15 ページ19
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「どうかしましたか?」
ぼくたち、恋人でしょう?とでも言うかのように彼は首を傾げた。
……きっとこの人を納得させるために言ってるんでしょうね!だけど私の頭はそれについていけるほど良くないのだよ!!ごめんなさい!!
なんか自分で言ってて悲しくなってきたな。泣いていい?
「ほらね?ぼくたちは恋人同士なんです」
「いや何も言ってないわよそこの田舎女」
どうしよう、これどっちの味方につくべきかわからなくなってきたな…。いや、確かに言いがかりつけてきて田舎女とか言ってきたのは許せないんだけどさっきのツッコミに好感を持った。「この人まともな人じゃん…」と。
私の周りにまともな人があんまり居ないっていうのもある。めっちゃある。例えば太宰さんとかそこらへん。あ、国木田さんは……いや、あれはない。
「ふふ、彼女は恥ずかしがり屋さんなんですよ」
「その割には田舎女百面相してるけど」
「可愛いでしょう?」
会話って知ってる?とツッコみたくなるくらいであった。
「さて、お話はこれくらいで良いでしょうか?今日は”神”が与えてくれた大切なチャンスですので」
ニヤリと不敵な笑みを見せたドストさんから、なんというか、こう……。太宰さんと似たものを感じた。元マフィアだとか、現在進行系で犯罪者だと言われたら納得できる感じのあの笑顔。
え、私結構大変な人と関わってたりする?太宰さんが言ってたのってこういうことだったん??
……まあ今日を楽しめればいっか!!
「…末永く爆発しろ!」
女性は吐き捨てるように言って彼女の友人たちと去っていってしまった。楽しかったからもう少し話してたかったんだけどなぁ、と思いながら彼女の背中を見送る。
「では行きま」
「ドスくんドスくん!無事終わったよ!!」
空中からひょっこりと先程の道化師の人…名前なんだっけ、えっと…ゴ、…ゴンザレス…いや絶対違う。あ、ゴーゴリさんだ。
道化師ってすごいなぁ、と私はもう遠い目をするしかない。だって生首ひょっこりんだよ??
「ドスく〜〜ん??」
『いやフェージャさんフリーズしちゃってますけど』
「ゴーゴリさん、帰ってから聞くので一度帰ってもらっても??」
有無を言わせない笑顔。うん、やっぱり太宰さんと似てる。
「ん〜〜…そうだね!!じゃっ、デート楽しんで!」
ひらひらと、これまた空中に浮かんだ手を揺らしながらゴーゴリさん(生首の姿)は消えていった。
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天然石 - 更新してほしいです頑張ってください (5月14日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - sareさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…!そうやって褒めてくれる貴方様のほうが女神様ですわよ…(キュン(() (2022年10月27日 21時) (レス) id: c1bfd5c1d9 (このIDを非表示/違反報告)
sare(プロフ) - うわぁぁぁ、ありがとうございますほんとに。これでドスくんを補給できます()女神ですか?? (2022年10月19日 18時) (レス) id: b938a5d84e (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - さばさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!!!ありがとうございます! (2022年8月18日 9時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
さば - あああああああああ!!やばい!ドス君尊い!作者様神では!??? (2022年8月18日 3時) (レス) @page10 id: f8d5076105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏よもぎ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ichigo15ca1/
作成日時:2022年7月3日 20時