【H×H】ゾル家の長女は守りたい (ページ50)

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ネテロ｢さて諸君、よろしいかな？｣

緊迫した空気の中、ネテロさんが咳払いをし続ける。

ネテロ｢ゴンの言った通り、自分の“本当の合格”は自分自身で決めればよい。また他人の合否を云々言っても我々は決定を覆すつもりはない。キルアの不合格は変わらんし、お主達の合格もまた変わらぬ｣

ネテロさんの話が終わると、ビーンズさんが前に出る。

ビーンズ｢それでは説明会を再開致します。皆さんにお渡ししたこのカードがハンター免許証(ライセンス)です。このカードがあれば、民間人が入国禁止の国の約90%と立ち入り禁止区域の75%まで入ることが可能になります。更に公的施設の95%はタダで使用出来、銀行からの融資も一流企業並に受けられます。売れば人生7回くらい遊んで過ごせますし、持っているだけでも一生何不自由なく暮らせるはずです。それだけに紛失・盗難には十分気を付けて下さい。再発行は致しません。我々の統計ではハンターに合格した者の5人に1人が1年以内に何らかの形でカードを失っています。プロになられた貴方方の最初の試練は｢カードを守ること｣と言っていいでしょう！あとは貴方方次第です。試練を乗り越え、自分の力を信じて、夢に向かって前進して下さい｣

ネテロ｢では、ここにいる8名を新しくハンターとして認定する！｣

講習が終わると、晴れてハンターとなった合格者達は各々講習室を出て行く。

ヒソカ｢A、これからどうするの？｣

A｢キルの所に行くわ｣

ヒソカ｢じゃあ、丁度いいんじゃない？｣

ヒソカはそう言うと、講習室の前にいるゴンくんとイルミ兄さんを指差した。

ゴン｢キルアの居場所、教えてもらう｣

イルミ｢本当に連れ戻す気？やめた方がいいと思うよ｣

ゴン｢誰がやめるもんか！キルアは俺の友達だ。絶対に連れ戻す｣

イルミ｢後ろの2人も同じかい？｣

ゴン｢ん？｣

レオリオ｢当然よ｣

イルミ｢…｣

ゴンくん、レオリオさん、クラピカさんを見て、イルミ兄さんは顎に手を当てる。