48. ページ49
ポックル「不自然な点なら他にもあるぜ」
すると、今まで黙っていたポックルさんはそう言い、後ろの席のクラピカさんを見る。
ポックル「ヒソカと戦ってた時のあんたの様子だ。あの時一体何を言われたんだ?お互いの余力がある状態で、あんたに何かを告げたヒソカの方が負けを宣言した。変だろ?俺とハンゾー戦やボドロとヒソカ戦のように囁かれた方が負けを認めるのは分かる。何らかの圧力をかけられたんだろうな。だがあんた達は逆だ。俺には何らかの密約が交わされたとしか考えられないね。不自然が理由で合否に異論があるというなら、あんたの合格も相当不自然だぜ。後ろ暗い事がないなら、あの時何を言われたか教えてもらおう」
クラピカ「答える義務はない」
ポックル「義務はなくても責任はあると思うぜ」
クラピカ「ないな。私の合格が不自然なら不戦勝での合格も自然とは言えないな」
ポックル「何!?」
クラピカ「…」
ポックルさんとクラピカさんが睨み合う。
ハンゾー「おいおい、俺はさっさと講習だけ済ませて帰りてえんだがな」
レオリオ「お前な…!」
ゴン「どうだっていいんだそんなこと!」
全員が感情的になった時、ゴンくんが声を上げた。
ゴン「人の合格にとやかく言うことなんてない。自分の合格に不満なら満足出来るまで精進すればいい。キルアならもう一度ハンター試験を受ければ絶対合格出来る。今回落ちたことは残念だけど仕方がない。それより、もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しをさせていたなら…お前を許さない」
イルミ「許さない、か。で、どうする?」
ゴン「どうもしないさ。お前達からキルアを連れ戻して、会わせないようにするだけだ!」
イルミ「…」
ゴン「!」
イルミ兄さんがゴンくんに手を伸ばす。
その手から何かを感じたのか、ゴンくんはイルミ兄さんから離れた。
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時