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ネテロ「丁度そのことで議論していたところじゃ、ゴン。スノウ…いやAとクラピカとレオリオの3名から異議が唱えられてな。キルアの不合格は不当との申し立てを審議中なのだよ」
クラピカ「キルアの様子は自称ギタラクルとの対戦中とその後において、明らかに不自然だった。対戦の際に何らかの暗示をかけられて、あのような行為に至ったものと考えられる。通常ならいかに強力な催眠術でも殺人を強いることは不可能だ。しかし殺し屋一家で育ったキルアにとって殺人は日常のことで倫理的抑制が働かなくても不思議はない」
レオリオ「問題なのは俺とボドロとの対戦中に事が起きたってことだ。状況を見ればキルアが俺の合格を助けたようにも見える。ならば不合格にはなるのはキルアの方じゃなくて俺の方だろ」
クラピカ「いずれにせよ、キルアは当時自らの意思で行動出来ない状態にあった。よって、彼の失格は妥当ではない」
ネテロ「全て憶測に過ぎんの。証拠は何もない。明らかに殺人を指示するような言動があったわけではない。いやそれ以前にまず、催眠をかけたとする根拠が怪しい」
クラピカ「!」
ネテロ「レオリオとボドロの対戦直後に事が起きたという点については問題ないと思っておる。2人の総合的な能力はあの時点ではほぼ互角、経験の差でボドロを上位に置いたが、格闘能力のみを見ればむしろレオリオの方が有利とワシは見ておった。あえてキルアが手助けをするような場面ではなかったじゃろう」
レオリオ「…」
A「…根拠ならあります。キルはイルミ兄さんの…」
念能力によって操られています。
そう言おうとした時、誰かが私の口をそっと塞いだ。
ヒソカ「A、それ以上はダメだよ」
A「…分かってるわよ」
ヒソカ「うん、いい子だ♡」
私が俯くと、ヒソカは私の頭を優しく撫でた。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時