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A｢単刀直入に聞くわ。あんた、キルに…｣
イルミ｢弟を心配するのは別にいいけど、それよりこんな所で俺と話してていいの？｣
A｢は？まさか…！｣
イルミ兄さんの意味深な言葉に嫌な予感がして、私は急いでキル達のいる部屋に戻った。
A｢！キル…！！｣
私が扉を開けると、先程まで抜け殻のようだったキルがボドロさんの心臓を貫いていた。
審判達がボドロさんの生死を確かめるも、心臓を貫かれたボドロさんは即死。
よって、“相手を死に至らしめた”というルール違反をおかしたキルは当然不合格となり、1人試験会場を出て行ってしまった。
合格した私達は講習を受けることに。
A｢ネテロさん、講習の前に1つよろしいですか？｣
ネテロ｢なんじゃ？｣
A｢キルの不合格について…私はあの子の不合格が不当なものだと思っています｣
レオリオ｢俺もだぜ｣
クラピカ｢私もだ｣
私の後に続くように、レオリオさんとクラピカさんが発言する。
するとバン！と勢い良く扉が開き、ゴンくんが部屋に入って来て、イルミ兄さんに真っ直ぐ歩いて行く。
恐らく、様子を見に行ったサトツさんに全て聞いたのだろう。
ゴンくんは怒っていた。イルミ兄さんに。
ゴン｢キルアに謝れ！｣
イルミ｢謝る？何を？｣
ゴン｢そんな事も分からないの？｣
イルミ｢うん｣
ゴン｢お前に兄貴の資格なんてないよ｣
イルミ｢兄弟に資格がいるのかな？｣
すると、ゴンくんはイルミ兄さんの手首を掴み、思い切り振り上げた。
ゴン｢友達になるのだって資格なんていらない！｣
イルミ｢…｣
ゴン｢もう謝らなくていいよ。キルアのとこに案内してくれるだけでいい｣
イルミ｢そしてどうする？｣
ゴン｢決まってんじゃん。キルアを連れ戻す！｣
イルミ｢まるでキルが誘拐でもされたような口振りだなぁ。あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ？｣
ゴン｢でも、自分の意思じゃない。お前達に操られてるんだから誘拐されたも同然だ｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
