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キルは自分の気持ちを溜め込む子だった。
A『キル、帰るよ。キル？』
キルア『…いいなぁ』
キルの視線の先に目を向けると、キルと同じくらいの子供達が楽しそうにサッカーをしていた。
キルア『A姉、早く帰ろう！』
キルは笑顔を浮かべて、私の手を引いて歩き出す。
本当は気付いてた。
キルが本当は友達がほしいこと。
キルが本当は人殺しなんかしたくないこと。
ただ、キルが
だから私はお父さんに頼んだ。
｢キルの仕事は全て私がこなすからもうこれ以上キルに仕事をさせないで｣と。
けれど、お父さんとイルミ兄さんは｢キルを立派な暗殺者に育てる為｣とキルに暗殺の仕事をさせ続けた。
A｢…よ｣
イルミ｢？｣
A｢もううんざりよ！せっかく…キルが自分の気持ちを言ってくれたのに…なんであんたはそれをそんな簡単に切り捨てられるのよ…！｣
レオリオ｢どういう事だ？｣
クラピカ｢スノウの口ぶりからしてキルアやイルミと無関係ではなさそうだな｣
周りがざわざわし始めると、イルミ兄さんは溜息をついた。
イルミ｢もうバラしてもいいんじゃない？スノウ…いや、A｣
キルア｢！｣
イルミ兄さんの言葉に、キルが目を見開く。
キルア｢A姉なのか…？｣
キルの泣きそうな顔を見て、私はウィッグを外した。
A｢キル、ごめんね｣
私はキルにそう言い、イルミ兄さんを睨んだ。
A｢イルミ兄さん、キルは闇人形でも人殺しでもない｣
イルミ｢キルは熱をもたない闇人形さ。そして俺達と同じ人殺し｣
A｢キルを私やあんた達と一緒にしないで｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
