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ハンゾー｢な…！てめえ！自分の立場分かってんのかよ！｣
ヒソカ｢くっ…くく…｣
A｢ふ…ふふ…全く、ゴンくんらしい…｣
私は笑って、ゴンくんを見つめた。
ハンゾー｢勝手に進行すんじゃねえよ！なめてんのか！その足マジでたたっ切るぜコラ！！｣
ゴン｢それでも俺は｢まいった｣とは言わない！｣
ハンゾー｢な…｣
ゴン｢それにそしたら血がいっぱい出て俺は死んじゃうよ？その場合、失格するのはそっちの方だよね？｣
マスタ｢あ、はい…！｣
ゴン｢ほらね？それじゃお互い困るでしょ？だから考えようよ｣
ハンゾー｢…｣
クラピカ｢もう大丈夫だ。完全にゴンのペースだ｣
レオリオ｢なんちゅーワガママな…｣
クラピカ｢ハンゾーも我々も全部巻き込んでしまっている。全く…｣
試験官でさえ笑いを堪えている空気の中、ハンゾーさんが切っ先をゴンくんに向けた。
その瞬間、部屋中に再び緊張が走る。
ハンゾー｢やっぱりお前は何にも分かっちゃいねえ。死んだら次もクソもねえんだぜ。方や、俺はここでお前を死なしちまっても来年またチャレンジすればいいだけの話だ。俺とお前は対等じゃねえんだ！｣
ゴン｢…｣
ゴンくんは何も言わず、真っ直ぐハンゾーさんを見ている。
ハンゾー｢何故だ…たった一言だぞ…？それで来年また挑戦すればいいじゃねえか…命よりも意地が大切だってのか！そんなことでくたばって本当に満足か！！｣
ゴン｢…親父に会いに行くんだ｣
ハンゾー｢親父？｣
ゴン｢親父はハンターをしている。だから俺は親父みたいなハンターになって、親父に会うんだ！いつか会えると信じてる。でももし俺がここで諦めたら、一生会えない気がする。だから引かない｣
ハンゾー｢引かなきゃ死ぬんだぜ…？｣
ゴン｢…｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
