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ハンゾー「痛みでそれどころじゃないだろうが聞きな。俺は忍と呼ばれる隠密集団の末裔だ」
すると、ハンゾーさんは逆立ちをしながら、自らのことを話し始めた。
ハンゾー「忍法という特殊技術を身に付ける為、生まれた時から様々な厳しい訓練を課せられてきた。以来18年、休むことなく肉体を鍛え、技を磨いてきた。お前の歳には人も殺している。こと格闘に関して、今のお前が俺に勝つ術はねえ。悪い事は言わねえ。素直に負けをみ…」
ハンゾーさんの言葉を遮り、ゴンくんがハンゾーさんの顔面に蹴りを入れ、2人は地面に倒れた。
ゴン「って〜〜〜〜〜!くそぉ、痛みと長いお喋りで頭は少し回復してきたぞ!」
レオリオ「よっしゃあああ!!ゴン行け!!蹴って蹴って蹴りまくれえええええ!!」
ゴン「18って言ったら俺と6つしか違わないじゃん。それにこの対決はどっちが強いかじゃない、最後に「まいった」って言うか言わないかだもんね」
ハンゾー「わざと蹴られてやったわけだが…」
レオリオ「嘘つけえええええ!!」
ハンゾー「分かってねえぜ、お前。俺は忠告してるんじゃない、命令してるんだぜ。俺の命令が分かりにくかったか?もう少し分かりやすく言ってやろう」
そう言うと、ハンゾーさんは鋭い刃物を取り出した。
ハンゾー「足を切り落とす。二度とつかないように。取り返しのつかない傷口を見ればお前も分かるだろう。だがその前に最後の頼みだ。「まいった」と言ってくれ」
ゴン「それは困る!」
ゴンくんの返答に、その場にいる全員が真っ白になる。
先程まで険しい顔をしていたハンゾーさんでさえ、予想外の返答に呆気に取られている。
ゴン「足を切られちゃうのは嫌だ!でも降参するのも嫌だ!だからもっと別のやり方で戦おう!」
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時