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それから3時間もの間、ハンゾーさんはゴンくんに容赦のない攻撃を続けた。
ハンゾーさんに殴られ蹴られ続けたゴンくんの周りには無数の血痕が散っていた。
ポックル｢3時間、だぜ…｣
ボドロ｢もう血反吐も出なくなっておるぞ｣
ハンゾー｢起きろ｣
レオリオ｢いい加減にしやがれ！ぶっ殺すぞ、てめえ！俺が代わりに相手してやるぜ！｣
ハンゾー｢見るに堪えないなら消えろよ。これからもっと酷くなるぜ｣
レオリオ｢なんだと…！｣
ハンゾーさんに近付こうとするレオリオさんに、黒スーツとサングラスを身につけた男性達が立ち塞がる。
マスタ｢1対1の勝負に他者は入れません。仮にこの状況で貴方が手を出せば、失格になるのはゴン選手ですよ｣
レオリオ｢くっ！｣
ゴン｢大丈夫だよ…レオリオ…こんなの…全然…平気さ…ま、まだ…やれる…｣
ハンゾー｢…｣
途切れ途切れにそう言うゴンくんを転ばせて、ハンゾーさんはゴンくんの腕を掴んだ。
ハンゾー｢腕を折る｣
ゴン｢！｣
ハンゾー｢本気だぜ。言っちまえよ、｢まいった｣と｣
ゴン｢…っ、嫌だあああああ！！｣
ゴンくんの叫び声と同時に、ボキッ！と鈍い音が鳴った。
ポックル｢マジで折りやがった｣
ハンゾー｢さぁ、これで左腕は使い物にならねえ｣
レオリオ｢クラピカ、止めるなよ。あの野郎がこれ以上何かしやがったら、ゴンには悪いが抑えきれねえ…っ！｣
クラピカ｢止める？私がか？大丈夫だ、恐らくそれはない｣
ヒソカ｢…｣
レオリオさんとクラピカさんの怒りに混じって、ヒソカの殺気を感じる。
A｢…あの2人はゴンくんの友達だし止めないけど、あんたは流石に止めるわよ。
私はそう言って、試合に目を向けた。
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
