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ハンゾー｢勝つ条件は｢まいった｣と言わせるしかないんだな？気絶させてもカウントは取らない、TKOもなし｣
マスタ｢はい、それだけです｣
ハンゾー｢…｣
マスタ｢では、時間です｣
マスタさんの掛け声に、ゴンくんとハンゾーさんが構える。
マスタ｢始め！｣
試合開始の合図と同時に、ゴンくんが走り出す。
恐らく、ゴンくんお得意の体力とスピードで撹乱して勝機を見つけるつもりだったのでしょうが…
ゴンくん、ハンゾーさんに…いえ、ここにいるほとんどの人にそんな作戦は通用しません。
ゴン｢あ…！｣
ハンゾー｢大方足に自信ありってとこか。認めるぞ｣
次の瞬間、ハンゾーさんはゴンくんに手刀を落とした。
ゴン｢ぁ…ぁ…｣
ハンゾー｢子供にしちゃあ上出来だ｣
ハンゾーさんに手刀を落とされたゴンくんは地面に倒れ込んだ。
ク・レ｢な…！｣
ハンゾー｢さて、普通の決闘ならこれで勝負ありなんだがな｣
ハンゾーさんはそう言うと、ゴンくんの体を起こす。
ハンゾー｢ほれ、目覚ましな｣
ゴン｢うっ！｣
ハンゾー｢気分最悪だろ。脳みそがぐるんぐるん揺れるように打ったからな。分かったろ？差は歴然だ。早いとこギブアップしちまいな｣
ゴン｢嫌、だ…！｣
何とか声を出してそう言うゴンくんに、ハンゾーさんは更に追い討ちをかける。
ハンゾー｢よく考えな。今なら次の試合に影響は少ない。意地張っても良い事なんか1つもないぜ。さっさと言っちまいな｣
ゴン｢誰が言うもんか…！｣
ﾄﾞｺﾞｯ!
ハンゾー｢言え｣
ﾄﾞｺﾞｯ!
レオリオ｢ゴン！無理はよせ！次があるんだぞ！ここは…！｣
クラピカ｢レオリオ！お前がゴンの立場なら｢まいった｣と言えるか？｣
レオリオ｢死んでも言うかよ！偉そうにしやがって…！｣
クラピカ｢じゃあゴンも同じだ…！｣
レオリオ｢分かってる！分かってるよ！だが、ここはまいったするしかねえだろ！｣
クラピカ｢矛盾だらけだが、気持ちは良く分かる…！｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
