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ビーンズ《受験番号45番、スノウ様》
ヒソカが面談から帰ってきて数分後、私の名前がアナウンスで呼ばれる。
コンコンッ
A「失礼します」
応接室に入ると、ネテロ会長がいた。
ネテロ「受験番号45番、スノウじゃな。そこに座りなされ」
ネテロ会長に促され、私は会長の前に座る。
ネテロ「では、面談を始めるとするかの。まず、なぜハンターになりたいのかな?」
A「…仕事で資格が必要になったので」
ネテロ「うむ、では次の質問じゃ。おぬし以外の9人の中で一番注目しているのは?」
A「注目しているのは、403番、404番、405番…それと99番です」
ネテロ「うむ、では最後の質問じゃ。9人の中で今一番戦いたくないのは?」
A「“戦え”と言うのなら誰とでも戦います。けど…」
ネテロ「ん?」
A「…99番とは戦いたくありません」
ネテロ「うむ、なるほどの。これで面談はおしまいじゃ。ご苦労じゃったな、下がってよいぞ」
A「失礼しました」
応接室を出て、飛行船の中を歩く。
ゴン「俺のターゲット…ヒソカだったんだ」
しばらく歩いていると、ゴンくんの声が聞こえてきた。
そっと様子を伺うと、ゴンくんとクラピカさんがいた。
ゴン「隙を見て、一度はプレートを奪ったんだけど、俺も他の奴につけられてて、毒矢にやられたんだ。結局、その後ヒソカがそいつから奪い返したプレートを俺に置いてったんだ。「貸しだ」とか言って」
クラピカ「ヒソカが?」
ゴン「「いらない」って言ったらぶっ飛ばされて…やり返せなかった自分自身が凄く…悔しくて悔しくて…っ」
A「…」
ゴンくんの泣き声が聞こえてきて、私はそっとその場を後にした。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時