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ヒソカside
応接室に入ると、ハンター教会の会長のじいさんが座っていた。
ネテロ「まぁ、座りなされ」
ヒソカ「まさか、これが最終試験かい?」
ネテロ「全く関係ないとは言わんが、まぁ参考までにちょいと質問する程度のことじゃよ」
ヒソカ「ふ〜ん」
ネテロ「まず、なぜハンターになりたいのかな?」
ボクが座ると、じいさんは質問を始める。
ヒソカ「別になりたくはないけどね」
ネテロ「“けど”?」
ヒソカ「資格を持ってると色々便利だから」
ネテロ「ほぉ、例えば?」
ヒソカ「例えば、人を殺しても免責になる場合が多いしね」
ネテロ「なるほど。では、次の質問じゃ。おぬし以外の9人の中で一番注目しているのは?」
ヒソカ「45番と99番」
ネテロ「ほぉ」
ヒソカ「405番も捨て難いけど、一番は45番と99番だね。特に99番の彼とはいつか手合わせ願いたいな」
ネテロ「うむ、では最後の質問じゃ。9人の中で今一番戦いたくないのは?」
ヒソカ「それは405番だね。99番もそうだが」
ネテロ「ほぉ」
ヒソカ「今はまだ戦いたくない…という意味では405番が一番かな。それから45番、彼女ともあまり戦いたくないな」
ネテロ「うむ、なるほど」
ヒソカ「ちなみに今一番戦ってみたいのはあんたなんだけどね」
ネテロ「うむ、ご苦労じゃった。下がってよいぞ」
じいさんとの面談が終わり、ボクは応接室を出る。
ヒソカ「(食えないじいさんだな。まるで隙だらけで毒気抜かれちゃったよ)」
じいさんのいる応接室を見て、ボクはAの所に戻った。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時