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カラ「2分経過!2番の方、スタート!」
A「…」
さてと、まずは島の様子の把握と食料の確保といったところかしら。
船を降りて、しばらく島の中を探索する。
A「?あれは…」
私の視線の先では、ゴンくんが木に向かって釣竿を振っていた。
ゴン「う〜ん、何か違うなぁ」
A「何が違うんですか?」
ゴン「わあ!」
背後から声を掛けると、ゴンくんは驚いたように私を振り返る。
ゴン「あっ、あの時の…!えっと、スノウさん!」
A「こんにちは、ゴンくん。驚かせてしまいすみません。ところで先程から何をしていたんですか?」
ゴン「あ、えっと…それが…」
私の問いに、ゴンくんは困った笑みを浮かべて話してくれた。
A「なるほど。ゴンくんのターゲットは、よりにもよってあのヒソカですか」
ゴン「うん…スノウさんのターゲットは誰なの?」
A「…私のターゲットは99番です」
ゴン「えっ」
私の言葉に、ゴンくんは不安そうな表情を浮かべる。
A「安心してください。99番の子からはプレートを奪いませんから」
そう言い微笑むと、ゴンくんは安心したように笑う。
A「ところでゴンくん、君の攻撃をヒソカが避ける、ということを考えていましたか?」
ゴン「あっ、そっか…」
A「っと、少し話し過ぎましたね。私はそろそろプレートを集めてきます。ゴンくん、お互い頑張りましょう」
ゴン「うん!色々ありがとう、スノウさん!」
私が微笑むと、ゴンくんは太陽のように笑った。
ゴンくんと別れて、私は3点分のプレートを集める為、狩りを始める。
ヒソカと行動を共にしていたのが功を奏したのか、1人目と2人目は思いの外すんなりとプレートを渡してくれた。
そして今、私は最後のターゲットを前にしている。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時