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「今、諸君が何番のカードを引いたかは、全てこの箱のメモリーに記録されている。従ってもうそのカードは、各自自由に処分してもらって結構。奪うのはターゲットのナンバープレートだ」
「なんだ、命の取り合いじゃねえのか」
「もちろんプレートを奪う手段は何でもあり。まず命を奪ってからゆっくり手に入れても構わない」
「それが1番手っ取り早そうだな」
「そ…そういうことかよ」
「バーカ、ビビってんじゃねえよ!」
「いいか?諸君。自分のターゲットとなる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。最終試験に進む為に必要な点数は6点。ゼビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること。それが第四次ハンター試験のクリア条件だ」
試験官からの説明が終わり、私達は船に乗って、ゼビル島を目指した。
A「…」
“99”
まさかキルの番号を引くなんて…
キルからは奪えない。
となると、誰か他の受験者からプレートを奪うしかない。
…抵抗するなら殺る。私はここで落ちるわけにはいかない。
私はターゲットの書かれたカードを握りしめた。
約2時間後、船がゼビル島に到着した。
カラ「皆さん、お待たせしました!ゼビル島に到着で〜す!それでは第三次試験のクリアタイムが早い人から順に下船していただきま〜す!1人が上陸してから、2分後に次の人がスタートする形式をとりま〜す。滞在時間は丁度1週間!その間に6点分のプレートを集めて、またこの場所に戻って来てくださ〜い。それでは1番の方からスタート!」
ヒソカ「じゃあ先に行くね。あとで落ち合おう」
ヒソカは船を降りると、私を振り返ってそう言う。
A「気が向いたらね」
私の返事を聞いて、ヒソカは森の中に消えていった。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時