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その後、どんどん時間が過ぎていき、受験者達が続々とゴールしてくる。
A「…」
キルとゴンくん、それにあの2人もまだ来ていない。
残り時間はあと3分。間に合うのだろうか。
《残り1分です》
「どうやら、今ここにいる20名で終わりだな」
A「!」
残り時間が少ない中、こちらへ向かって来る数名のオーラを感じて、私は静かに微笑んだ。
ズズズズズッ
《第21号、404番クラピカ。第22号、99番キルア。第23号、405番ゴン。所要時間71時間59分》
ヒソカ「3人か…」
A「…それはどうかしら」
《第24号、403番レオリオ。第25番、16番トンパ。所要時間71時間59分》
その直後、終了のブザーが鳴り、出口が開かれる。
《第三次試験終了。通過人数26名、内1名死亡》
外に出ると、試験官らしき人物が立っていた。
「諸君、トリックタワー脱出おめでとう。残る試験は第四次試験と最終試験のみ。第四次試験はあのゼビル島にて行われる。では早速だが…」
試験官が指を鳴らすと、1人の男が何かを運んで来た。
「諸君にはこれからくじを引いてもらう」
「くじ?」
「それで一体何を決めるんだ?」
「狩る者と狩られる者。この中には25枚のナンバーカード、即ち、今残っている諸君らの受験番号が入っている。それではタワーを脱出した順に1枚ずつ引いてもらおう。では1番目」
試験官がそう言うと、ヒソカがくじを引きに行く。
ヒソカがくじを引き終わると同時に、私は歩き出して、箱に手を入れてくじを1枚引く。
そして、最後にゴールした16番の男が引き終わる。
「全員引き終わったね。ではそのカードに貼られたシールを剥がしてもらえるかな」
指示通り、全員がカードに貼られたシールを剥がす。
A「…」
「それぞれのターゲットだ」
試験官のその言葉に、受験者達は自分の胸に付けてあるナンバープレートを隠しだす。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時