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メンチ｢そう、私がピリピリしてたのも実はそのせい。あいつ、ずーっと私に喧嘩売ってんだもん｣
サトツ｢私にもそうでしたよ。彼は要注意人物です。認めたくはありませんが、彼も我々と同じ穴のむじなです。ただ、彼は我々よりずっと暗い場所に好んで住んでいる。
我々ハンターは心のどこかで、常に好敵手を求めています。認め合いながら競い合える相手を探す場所…ハンター試験は結局そんなところでしょう。そんな中にたまに現れるんですよねぇ。我々がブレーキをかけるところで、躊躇いなくアクセルを踏むような、ああいう異端児が｣
A｢またトランプタワー作ってるの？よく飽きないわね｣
ヒソカ｢Aもやる？積み上げてきたものを壊すのって楽しいよ♡｣
A｢やらないわよ｣
私はそう言って、部屋を出て行こうとする。
ヒソカ｢どこ行くの？｣
A｢お手洗い｣
部屋を出て、飛行船の中を歩いていると、懐かしい笑い声が聞こえてきた。
キルア｢俺ん家、暗殺稼業なんだよね。家族ぜーんぶ。で、そん中でも俺すっげえ期待されててさぁ。でもさ、俺嫌なんだよね。人にレール敷かれる人生ってやつ？｢自分の人生は自分で決める｣って言ったら、親兄弟キレまくりでさぁ。母親なんか、俺にいかに人殺しとして素質があるかとか、涙ながらに力説するんだぜ｣
ゴン｢アハハ…｣
キルア｢ひっでえ親だろ？グレるぜ、普通。結局喧嘩になって、母親の顔面と兄貴の脇腹刺して、家おん出てやった。今頃きっと血眼さ。来たら即行返り討ちだけど｣
ゴン｢アハハ…｣
キルア｢ハンターの資格取ったら、まずウチの家族とっ捕まえるんだ。その首に懸かってる賞金、きっと高いぜぇ｣
ゴン｢キルア、兄弟がいるんだね。俺は一人っ子だからちょっと羨ましいな｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
