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その後、私達は飛行船に乗り、マフタツ山に連れて来られた。
メンチ「さぁ皆、崖下を覗いてみて!」
崖下を覗くと、何かの巣のようなものがびっちりと張り詰められていた。
メンチ「クモワシの巣よ」
ゴン「あんなとこに巣を作るんだ」
メンチ「巣の下の方をよく見て!」
巣の下の方に目を凝らすと、無数の卵が巣にぶら下がっていた。
ゴン「あれは…」
メンチ「あれがクモワシの卵」
ネテロ「クモワシは天敵から卵を守る為、深い谷間に巣を作り卵を産むのじゃ。それ故、世界で最も入手困難な食材の1つでの。別名“幻の卵”と呼ばれておる」
「ちょ…ちょっと待て、まさか?」
メンチ「そのまさかよ」
メンチさんはそう言うと、崖から飛び降りた。
「例え卵を取れたとしても、どうやって上がってくる気だ?」
受験者全員が見守る中、メンチさんは卵を取って、谷底に落ちていく。
「おい、飛び降りちまったぜ!単なる 自 殺 行為じゃねえか!」
「いや、違う」
「え?」
金髪の男がそう言った直後、谷底から吹き上げる風でメンチさんは卵と共に上がってきた。
ゴン「わぁ〜!」
キルア「おもしれぇ〜!」
ネテロ「この谷底から吹き上げる上昇気流は、卵からかえったヒナが巣へと飛び上がれるようになっておるのじゃ!」
メンチ「はい、これでゆで卵を作るのよ!」
「じょ…冗談だろ。こんなもん、まともな神経で飛び降りられるわけがねえや」
ゴン「こういうの待ってたんだ!」
メンチ「待って!最後まで説明を聞いて!」
まだ説明が終わってないというのに、ゴンくんを筆頭に受験者達が崖から飛び降りていく。
ヒソカ「じゃ、ボクも行ってくるね♡」
A「そのまま落ちて死んで来てもいいわよ」
ヒソカ「ちゃんと帰ってくるから待ってて♡」
ヒソカも飛び降りて行き、メンチさんとネテロ会長、私は崖下を見下ろした。
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作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時