14. ページ15
ヒソカ「…」
A「…」
ヒソカの殺気を感じて振り向くと、頭上に飛行船が見えた。
《それにしても、合格者1人はちと厳し過ぎやせんか?》
「あれは…ハンター協会のマーク!」
「審査委員会か?」
すると、飛行船の中から何かが…いや、誰かが落ちて来た。
その誰かが落ちてくると、派手な砂煙が上がり、その場にいる全員が視線を集中させる。
「な…何者だ?あのじいさん」
メンチ「審査委員会の会長であり、ハンター試験の最高責任者、ネテロ会長よ」
ネテロ「まっ、責任者といっても所詮裏方。こんなトラブルが起きた時の処理係みたいなもんじゃ。で、メンチくん」
メンチ「はい」
ネテロ「君は未知のものに挑戦する気概を問うた結果、合格した1人を除いて、全員その態度に問題あり、不合格と思ったわけかね?」
メンチ「いえ、受験者に美食ハンターを軽んじる発言をされ、ついカッとなり…必要以上に審査が厳しくなってしまいました」
ネテロ「つまり、自分でも審査不十分だと分かっとるわけだな?」
メンチ「はい、料理のこととなると我を忘れるんです。試験官失格ですね。私は試験官を降りますので、試験のやり直しをお願いします!」
ネテロ「ふ〜む…しかし、急に別の試験官を用意するのも面倒じゃ」
メンチ「申し訳ありません」
ネテロ「よし!ではこうしよう。試験官は続けてもらう。但し新しい試験には、君にも実演という形で参加してもらう」
メンチ「!」
ネテロ「…というのはいかがかな?その方が受験者も納得いきやすいじゃろう」
メンチ「そうですね。それじゃあ新しい課題はゆで卵ってことで!」
ネテロ会長の提案に、メンチさんは私達に新しい課題を出してくれる。
「ゆで卵?」
メンチ「会長、私達を飛行船でマフタツ山まで運んでいただけませんか?」
ネテロ「マフタツ山か、なるほどの…いいとも!」
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時