11. ページ12
A「…」
ヒソカ「どうしたんだい?」
私の様子に気付いたヒソカがそっと聞いてくる。
A「別に。ただ人が誇りにしている職業を嘲笑うなんて馬鹿げてるなと思っただけよ」
ヒソカ「Aのそういうところ、ボクはとっても好きだよ♡」
A「あっそ」
いつものようにヒソカの言葉を切り捨てて、私はメンチさんとブハラさんを見た。
「で、美食ハンターさん、一体どんな料理を作りゃあいいんだい?」
メンチ「ブハラ!」
ブハラ「指定する食材はブタだよ」
「ブタ?ブタってあのブタか?」
ブハラ「このビスカの森にいるブタなら種類は自由!そのブタを、ここにある調理器具を使って作った料理で、俺達2人が揃って「美味しい」と言えば合格だよ」
メンチ「美味しいと言っても味だけじゃダメ。料理を舐めないでね。分かった?私達2人が満腹になった時点で試験は終了だからね」
「分かった、分かった。とっとと始めようぜ!」
ブハラ「それじゃあ二次試験スタート!」
ブハラさんの合図で、受験者達は一斉に森の中に入って行く。
ヒソカ「ボク達も行こうか♡」
A「ええ」
ヒソカ「Aは何を作るつもりなんだい?」
A「そうね…無難にポークステーキにしようかしら」
でもただ焼くだけだと流石に味気ないから、付け合わせ用の山菜も探そう。
ヒソカ「いいね♡余ったらボクにもちょうだ…」
A「嫌」
私はそう言って、ヒソカと別れて森の中を散策する。
しばらく散策していると、骨を食べている巨大なブタを見つけた。
ブタは私を見つけるなり、物凄い勢いで突進してくる。
A「
パキパキ!
「プギィィィ!!」
自分のオーラで作った氷柱を、突進してくるブタめがけて投げると、ブタは刺さった場所から徐々に氷化して行く。
氷化したブタと山菜を持って、私は試験会場に戻った。
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風鈴草 | 作成日時:2021年4月9日 3時