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牛島若利 ページ10

主人公は白鳥沢ではありません
__________

『かっこよすぎてやばい』

「はいはい」

『あの貫禄!引き締まった腕から繰り出される強力なスパイク!私の推しの進化が止まらないよ…』

「アンタ高校3年間追いかけ続けたの凄いよね。そんな好きならサインかツーショットでもお願いしてみたら?」

『そんなの恐れ多いから!私のこと何も知らないんだよ?それなのに三年間ファンとか言われても怖いじゃん!』

「えー、そこまで冷たい人には見えないけどね。ありがとうくらいは言ってくれるでしょ。」

そう、私は高校に入学してウシワカのプレーを見てからというもの、白鳥沢の練習試合や大会を観戦してきた。私のスマホの写真フォルダはウシワカで溢れ返っている。熱烈なファンなのだ。

「本当、私には頭上がらないよねアンタ。」

『3年間付き合ってくれて言葉に言い表せないくらい感謝してるよ…』

この友達は中学からの親友で、白鳥沢に進学した。私がウシワカに惚れたと言うと、練習試合や大会の日程を教えてくれて、一緒に観戦してくれるようになった。

『大会は兎も角、練習試合も見れたのは大きいよ!成長をしっかり見届けれた感じするし!』

「部活以外ウシワカに捧げてきた三年間だよね。彼氏すらできなかったじゃん。」

『これからが三年目だからね!私が引退したら一人くらい彼氏出来たらいいなぁ』

「無理だね。」

『断言されるとしんどいわ』

「だってアンタ牛島くん追いかけてたじゃん。どうせ周りの男と牛島くん比較して、部活に本気じゃないとダメ、チャラチャラしてるのダメ、とか言いそう」

『…何も言い返せません。』

Aの人生の分岐点は牛島くんと出会ったことだよねー、なんて友達が言う。実際そうだと思う。それなりに中学では恋愛したし。でもウシワカのブレない真っ直ぐな瞳を知ってしまったから。

あっちは私のこと認識すらしてないのに。それでも好きで。ファンだって自分で言い聞かせてここまで来た。

「まぁでも、アンタが惚れたのはプレー見てじゃないしね。きっかけ聞いたら落ちるのも当然だと思ったよ。」

そう。私がウシワカのプレーに夢中になって半年。夏休みに部活で白鳥沢に行く機会があった。

そこでの練習試合で私のプレーは何も通用しなくて。ボールに触れるのも怖くて。こっちにボールが来ないで欲しいなんて思った。

そんな自分に失望して。休憩時間は一人で体育館裏に逃げ込んだ。

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設定タグ:ハイキュー , HQ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 15時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして!白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です!!!これからも応援しています! (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます!本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます! (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:...syokatsu... | 作成日時:2020年3月5日 13時

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