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孤爪研磨 ページ6

付き合ってます
_______________

今日は研磨と付き合って半年記念日だ。
かと言って特別な日になるわけでもない。

「なんかさー、お前らってカレカノ感ないよなー。」

『黒尾先輩それ今日に限って言います?』

結構気にしてるんだけど。

黒尾先輩は委員会で隣の席になって、同じクラスの研磨について話してるうちに、研磨の意外な一面とか教えてくれた。

それを知っちゃうと目で追いかけちゃうわけで。気づいたら研磨のことが好きになって。

少しずつ話せるようになって、やっとの思いで告白した。研磨は、"うん、いいよ。" と言ってくれて。私たちの交際がスタートしたわけだけど。

『一度も好きだとか言われたことないし。あれですかね、断って気まずくなるのも面倒だったとか。』

「さぁーな。幼馴染ではあるけど、研磨の恋愛歴知ってるわけじゃないしな。専門外だわ。」

『えー、私の頼みの綱は黒尾先輩だけですよー。』

「そう言われてもなー。あの研磨が付き合ってる、それが答えじゃねぇーの?」

そうだったらこんな悩まないんだけどなぁ。
好きだとか言ってくれる期待はしてなかったし、
ゲームより優先してくれる気もしなかった。

けど、それにしてもだ。挨拶しかしないカレカノって、どうなの?!

山本曰く、ピュアだな!らしいけどさ!

『研磨密かに好意寄せられてるんですよ、その人たちにわざと大きな声でAって本当に孤爪くんの彼女ー?って笑いながら言われて、私たちと態度変わらないよねー、って言われて。なんか付き合ってからの方がしんどいです。』

「そーか、女子って大変なんだなぁ。でも、別れるつもりはねぇーんだろ?」

『んー、別れたら今より距離遠くなるし前より遠くなるし。それは避けたいですね。でも、研磨の面倒ごとになってるんだったら直ぐに別れたいです。』

「だってよ、研磨」

『え?』

「ごめん、俺が研磨と電話繋いでスピーカーにしてたんだよなー。だからLINE見てみなよ。」

黒尾先輩は悪戯っ子のように笑った。

『え?ちょっと?!』

研磨そっち行くから。

部活のお互いの試合の時くらいにしか使われなかったLINEに新しい文字が追加されている。

「俺、研磨に言われて電話繋いでただけだから。
俺のおかげとか思うなよー。ちゃんと思ってること言えよ。」

黒尾先輩の姿がやけに大人びて見えた。

『どうしよう。逃げなきゃ。』

「おい!なんでそうなる!?」

黒尾先輩の声が聞こえる。

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作品ジャンル:恋愛
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 15時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして!白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です!!!これからも応援しています! (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます!本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます! (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:...syokatsu... | 作成日時:2020年3月5日 13時

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