佐久早聖臣 ページ34
「マネージャー、こっちもドリンク無くなったー」
『了解ー、回収する！』
今日も井闥山学院の男バレの練習はハードらしい。
というのも、私はここでマネージャーをして三年目なのだけど、中学まではマネじゃなくて、女バレでプレイヤーだったからだ。
その頃と比べたらハードと言うだけじゃ足りないくらいの練習量だけど、弱小だったし。
本来はこれくらい練習しなきゃいけないのか、入部した時にはそう思ったくらいで。
鬼畜すぎると知ったのは、昨年のことだった。
「ねぇ、これも」
ぬっと背後から差し出されたスクイズ。この声は、佐久早か。
『はいはーい』
佐久早は一つ下の高２だが、三本の指に入るほどの実力者で、かなりの潔癖症だ。
入部当初はスクイズやタオル、ビブスと沢山気を使った。
何度か古森くんに手伝ってもらって、私に日付は知らせず、仕事ぶりをこっそり見させたりして。
なんて涙ぐましい努力！！最初は面倒なやつだな、なんて思ってしまったけど、佐久早と話をしたら、私も色々気になるようになってしまった。
部活の時は、少しだけ綺麗好きになったよおかげで。
スクイズを作りながら回想した。
「次ー、ゲームするぞ」
お、最後のメニューか。レギュラー組にビブスを配って回る。
二軍はメンバー交代の可能性が高いため、比較的変動の少ないレギュラーにビブスを着せる。
私は、この時間が一番好きだ。練習は試合のように、試合は練習のように、だなんて言っても、やっぱりゲーム形式になると変わる。
駆け引きをする様子を見るのも好きだし、サーブの成功率などを記録して、成長を感じるのも好きだ。
私はこの人たちみたいに上手いプレーはできないけど、コートの外から表情を見たりすることで、調子の良し悪しを判断しようと頑張っている。
口出しはしないけれど、記録を取ることで癖を見つけられたら達成感が凄い。
「Aさん、今日の動画、練習終わったら見せて」
『おっけー』
ゲームの様子はiPadで撮影している。すぐに確認できるように。佐久早はよく、フォームだったり、周りの動きも確認しに来る。
古森くんと一緒の時と半々だけど、今日は一人のようだ。
「A、佐久早にタメ口使われんの嫌じゃないの？」
スクイズを取りに来た二軍の三年から聞かれる。
『んー、佐久早はそれでそこっていうかタメ口がしっくり来ちゃうんだよなぁ』
入部して半年くらいでタメ口に変わった時はびっくりしたけどさ。
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月25日 15時) (
レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして！白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です！！！これからも応援しています！ (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます！本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます！ (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：...syokatsu... | 作成日時：2020年3月5日 13時
