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「Aが周りの何倍も練習してきたことも。体育の持久走で体力作りの為に絶対に手を抜かないことも。

周りがだんだん、Aがマネージャーしてるのが当たり前になってきても、俺は覚えてる。Aがバレーしてたってこと。忘れない。」

私の涙腺は崩壊した。

そうなんだよ。私もバレーしてたんだよ。

「試合に出る権利もないこと。試合に出たらあの一本、自分なら、って考えて。

誰よりも悔しいのはAだよな。

それなのに選手の前で泣かないって決めてるって、清水から聞いた。

でも、一番泣きたいのはAだよな、だから、胸、貸しに来た」

そう言って両手を広げる澤村。

結のことだとか、色々頭から吹っ飛んで、堪え切れず、澤村の胸に飛び込んだ。

そして、可愛げもなく泣いた。泣いた。泣いた。







「落ち着いたか?」

『うん、ありがとう、ごめんね変なとこ見せて』

「全然!A、誰も頼らないで一人で乗り越えようとするから、役に立てたなら嬉しいよ」

そうやって、優しくする。私はまた、澤村のことが好きで堪らなくなるんだ。

『そういえば集合は?大丈夫なの?』

「あー、もう解散した後だからな。大丈夫だ」

『え、体育館になんか用あったの?』

「いや、清水からAが体育館に向かったって聞いたからな」

『ちょっと心配してくれたのかな?』

冗談っぽく言ってみるけど、半分は本気。

仕方ないよね、好きなんだもん。期待しちゃう。









「好きなやつ心配するなんて当たり前だろ」

澤村が頭を掻きながら言った。その言葉はしっかりとしていた。

体が火照る。これは動いたからじゃないってわかってる。

『そんなの、期待しちゃうじゃん』

「期待、していいぞ。Aのことが好きなんだ。俺と付き合ってほしい」

『本当に?結のことが好きなんじゃないの?』

「道宮は中学から仲良いだけだよ、ってこれ何人にも聞かれるんだが。

俺の視線の先は、いつもAだ」

『嬉しい。私も、澤村と付き合いたい!!』

そう返事すると、澤村は、綺麗な笑顔を咲かせた。

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設定タグ:ハイキュー , HQ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年5月25日 15時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして!白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です!!!これからも応援しています! (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます!本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます! (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:...syokatsu... | 作成日時:2020年3月5日 13時

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