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『なわけ、そうだったら女子から締め出されるわ』
それとなく誤魔化す。バレたら怖いってのは建前で、なんだか秘密にしておきたかったんだ。
「よし、帰りも頑張ろっか！」
リーダーが言い出してまた走り出した。あったまったから、それは確かなんだけど、気持ち的なものか、体が軽くて、何処までも走れる気がした。
「「「着いた〜！！！」」」
学校の校門をくぐってゴールする。脚は限界を迎えているけれど、達成感の方が大きい。
あ、もう白布くんたちのチームゴールしてたんだな。
そう思って見ていたら、白布くんとパチリと視線が交差した、気がした。危ない危ない。
私じゃない人を見ていたのかもしれないけれど、それでも見つめ合ってる感覚に陥るから、耐えきれない。
ゴールしたら各自で着替えることになる。その前に白布くんにお礼言っておこう。丁度よく白布くんも一人だ。
『白布くん』
20キロ走ったとは思えないくらいサラサラの髪が振り向く時に揺れる。羨ましい。
「何。ってアンタか」
『うん、ジャージありがとう。洗って返すね。』
「別に。パシって運ばせただけだし。」
ちょっと居心地悪そうに頭を掻く白布くん。照れてるようだ。
『それでも私には得だったからさ！お礼したいんだけど何がいい？』
白布くんは女子からのプレゼントは何も受け取らないので有名だ。だからここで要らないと言われたら押し付けるような真似はしないつもり。
嫌われたくないのだ。好かれなかったとしても。
「じゃあ、誰だよ、アンタの好きな人」
『は？』
いや、もう何から突っ込んだらいいのかわからない。
『それがお礼？』
「別に欲しいものもないし。アンタ好きな人いるって聞いたから」
『え、誰に？』
「たいち」
『川西口滑らせたな』
「で？誰だよ」
『叶わない恋してるのに言うわけないじゃん』
しかも、よりによって本人に？冗談じゃない。いくらお礼でもそれはムリだわ！！！
「…そんなやつやめて俺にしとけば」
『え』
「冗談じゃないから。まぁ、返事は今じゃなくていいから、せいぜい悩めば」
また、言い捨てて帰ろうとする。デジャヴだ。それより、胸の鼓動がおかしくなってる。だって、ねぇ？
さっきまでへばってたとは思えないくらい全速力で背中を追いかけて服を掴む。
驚いた白布くんが振り返った。
『私の好きな人って、白布くんだよ』
「知ってた」
そう言って笑った白布くんは今までで一番格好良かった。
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...syokatsu...(プロフ) - のりまきさん» そう言って頂けると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年5月25日 15時) (
レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
のりまき - 初めまして！白布くん読ませて頂きました。とんでもなくキュンキュンしました作者さん天才です！！！これからも応援しています！ (2020年5月25日 2時) (レス) id: a2e04f6f11 (このIDを非表示/違反報告)
...syokatsu...(プロフ) - 美穂さん» そう言って頂けると嬉しいです。これからもっと上手く書けるように精進していきます！本当に今回はありがとうございました(^-^) (2020年5月1日 22時) (レス) id: b4154610b3 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 大地さんの見ました。キュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年5月1日 20時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - ...syokatsu...さん» ありがとうございます！ (2020年4月30日 15時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：...syokatsu... | 作成日時：2020年3月5日 13時
