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「戦ってみたくないとは言わないけど? ほら相手に情報握られるのは誰だって嫌な訳ですから」 ページ44

「やですね。んなこと出来る訳ないじゃないっすか」

一瞬動揺しかけたが、どうにか平静を装ってたはーっと笑う。ヒソカさんの変わらない笑顔が不気味だったが、「そう♦」と一言、引き下がってくれたようだ。圧倒的感謝。

「そんじゃ、お教えしましょう。私の一つ目の念能力」

とはいえ油断する訳にもいかないので、何か策を講じなければならない。もうこの際、多少の技は出し惜しみしない方がいいのではないだろうか。

それがいい、そうしよう。あっさい奥の手だが、見せないよりかは相手の警戒心を解ける。ついでにこの程度だと少しは錯覚させられるし、一石二鳥。やったね。

「こいつを意のままに操るのが、私の“発”です」

私の背から突如として現れた数本の糸。念の為、そんじょそこらの念能力者様には見えないレベルの“隠”をしてある。

「へえ……このしょく」

「糸です」

「……し」

「糸です」

「…………糸で、何が出来るのかな?」

蠢く糸を見たヒソカさんは案の定というか何というか、やはり触手と言おうとしたので、食い気味に訂正した。これは糸だ。誰が何と言おうと、自分でもちょっと自信がなくなってきていても、糸なのだ。

私の本気の説得に押し切られたヒソカさんは、若干引き気味に問う。さて、どの辺まで暴露しようかな。

「ま、基本は捕縛ですよ。二本以上出しておく制約の代わりに、粘着力を付与出来るので。敵を無傷でゲット出来ます」

「まさかそれだけとは言わないよね♣」

「あったり前田のクラッカー。こう……しなりを付けて、そいっ! てやれば、この通り」

手近な木を糸でぶん殴ると、めしゃり、ととても日常では聞けそうにない音を立てて、元気に鳥を捕食していた生木がへし折れた。

「私の主な攻撃手段ですね。今の所、八十本が同時に出せる最大です」

かっこ同時に操れるとは言ってない、的なあれだけど。その辺はヒソカさんも分かるだろうから別に言わない。

興味深そうにうねうね揺れる糸をつまむヒソカさん。あっなんかこの光景大きなお兄さんお姉さんに見せたら間違いなく次の新刊にされるやつや。

「これ、千切れるかどうか試して良い?」

「うおあああ駄目です駄目です駄目です!!」

ふざけたこと考えてる場合じゃなかった! 耐久力を予想してたのかこの人! 私との戦闘を想定してやがる……こっわ。震え止まんねえわ。発電出来そう。

「これ破壊されたら私気絶するんで、それはなしの方向でおなしゃす」

「……ふうん♥」

「ヒソカさんの人見知り発言に関しては信用も信頼もしてないけど理由が分からない時に適当に使える良い言い訳だと思う」→←「だってヒソカさんにクロロさんのこととか色々知ってますよって言ったら聞き出されるに決まってるじゃないですかヤダー」



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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー! うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました!後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね!(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……!!! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年8月19日 0時

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