「ヤバいよイルミさんマジ怖い。下手なこと言ったらすげえ重低音の尋問が待ってるもん。軽々しく話題振れねえわ」 ページ34
走りながら固まる、という人生初の経験をした私に追い打ちをかけるように、ヒソカさんは、
「隙あらば寝取るくらいの勢い♥」
「いやそれはやめて貰えませんか！？」
「ヒソカ最低」
「針ぶっ刺して強制的に付き合わせようとしたギタラクルさんが言えた口じゃないと思います」
「うわ、ギタラクル最低だね♠」
「お前には負けるよ変態ピエロ」
頼むから私を挟んで頭上で喧嘩すんのはやめて頂きたい所存。しかし私の切なる願いが届く訳もなく、ヒソカさんは遊び半分、イルミさんは殺意半分に睨み合っている。
これあれか？ もんのすっごくポジティブに考えたら、王道ラブコメに良くある「やめて！ 私の為に争わないで！」ってやつ？
「と言うか、何でお前ここにいるの。自慢の速さでさっさと最前列に行ったら。ただでさえ地下で空気が淀んでるのに、お前のせいで更に不味くなる」
「くく、だったら君が先に行ったらどう？ 弟君もいることだし♥」
全然そんなことなかったわ全身全霊で前言撤回する。この人ら普通に喧嘩しとるだけや。
喧嘩っつってもヒソカさんはイルミさんのこと好きだし、さして重篤な事態にはならないと思うけれども、真ん中にいる私の心労は大分ヤバいので口を挟ませて頂こう。
「そ、そういえばいましたよね！ 三男君！」
「……ああ、君に連絡してなかったっけ。そうだよ、母さんとミルを刺して家出した。……もしかして君さ、これも分かってたとか言わないよね」
「ぎく」
やっべ、迂闊な話題を振るんじゃなかった。そういやあイルミさんは私がある程度の未来を知っていることをご存知なんだった。
「……どうして言わなかった？」
「わわわ私の知ってる世界線から外れたら何が起こるか分からないし最悪全員死ぬので！」
まん丸にかっ開かれた目が、ぎょろりと私を睨む。本格的に命の危機を感じて弁解すると、幾ばくかの沈黙の後、イルミさんは怒りの矛を収めて下さった。
「まあ、オレもライセンスが必要だったし良いけどさ」
「すみません……」
「……さっきから、何の話？」
不思議そうに首を傾げるヒソカさんには、こちらの世界で起こったことを話すのが忙し過ぎて説明していなかったことに、今更気が付く。
イルミさんとの喧嘩の種になると困るので、イルミさんが知っているのと同等の説明をした。驚いている様子ではあったが、まあ一回別世界行ってるしな……といった感じのリアクションをされた。
「何？ 考えることが卑怯だって？ 黙らっしゃい逆にヒソカさん相手に真っ正面から行く奴なんてゴン君ぐらいのもんだよ」→←「ヨークシン編でヒソカさんに化けてたんだからもっとマシなのがあるだろうに何故あのスタイル。お気に入りなのか？」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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