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「わあい! 船長さんだよ! 出来れば会いたくなかった人トップテン入りしてたよ!」 ページ4

強まっているのだからーー(ドヤ顔)

と、占めた直後、正確に言えば十五分後の現在。私は、高度二千メートル地点からパラシュート無しで自由落下している。


遡ること十五分前。高度が二千メートルを超えたことを案内するアナウンスが船内のスピーカーから流された。

『皆様、本日は当飛行船をご利用頂き、誠にありがとうございます。当機は高度二千メートルに到達し、これよりーーキャッ!』

ベッドでぐだぐだと転がりながらアナウンスを聞いていると、お姉さんの女子力高い悲鳴が上がり、耳障りなノイズがそれに続く。

テステース、とお姉さんの声には遠く及ばない、野太い汚ねえ声が、マイク越しに船内を汚染した。

『えぇー、当機は現在、我々「赤の使徒」が乗っ取っておりまーす。当機は進路を南に変更しぃ、』

南と聞いて、私は青ざめた。南なんて真逆も真逆、そんな方向に進まれたらとんでもない場所に辿り着いて、最悪ハンター試験に間に合わないじゃないか。

取り敢えず鞄を肩に提げる。奴らをぶっ飛ばして窓から捨てて進路を戻してもらうという手も考えはしたが、目立つのは避けたい。旅団に迷惑か掛けるのは論外だ。

どうしようかと迷うこと数秒、私の視界の端には、念を使えば簡単に割れそうな窓ガラスが、外の景色を見せていた。

……顔も知らん乗客の安全より、私の都合と言うことで。


そんな訳で私は窓ガラスをぶち破り、一瞬の躊躇いもなく外に躍り出た。ごめんね乗客諸君! 後は自力で頑張ってくれ! アナウンスの時がちゃがちゃ聞こえたからたぶん銃持ってるけど!

ごうごうと超速で流れる空気のせいで耳がおかしくなりそうだ。幸いにも下は海で、しかも何ともラッキーなことに船が通りがかっている。

不可視の糸を何本か海に向かって伸ばし、海底に突き立てて減速。出来るだけゆっくり、船の先端辺りに着地した。

それでも結構な衝撃が伝わってしまったらしく、ぎい、と船が大きく揺れた。何故か甲板に出ている人はおらず、誰にも見られなかったのは嬉しい偶然だ。

中から誰かが出て来る気配がしたので、慌てて縁から甲板の面に足を着ける。今まで居ましたけど? 的な面構えで待っていた私は、出て来た人物を見て、内心で号泣することを回避出来なかった。

「あん? 何だお前……この船に乗せた覚えはねェぞ」

特徴的な赤っ鼻とパイプ、立派な髭。そして聞き覚えのある声。


原作に入るとは言ったけど、こんな早い段階から入るなんて言ってない!

「これが不可視の力……念をも凌駕する最強のパワー……抗うことが出来なかったよパトラッ○ュ」→←「出発の日ーーなんつって。さてさて、まだ暫くヒソカさんは出なそうな雰囲気」



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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー! うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました!後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね!(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……!!! (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年8月19日 0時

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