「愛しのダーリンの声を聞くだけじゃもう足りない！ 会いたい！ 一緒に来て欲しかった！」 ページ16
大事な人、か。
「……そんな綺麗なもんじゃねーんだがね」
「え？」
「おっと、何でもないよ。そうだねえ、お揃いだね。お互い頑張ろう」
「……、うん！」
少しだけ、なにか言いたげなゴン君だったけれど、無理矢理な笑顔で強引に黙らせた。
ヒソカさんに会いたいってのは、完全に私のエゴな訳だし。ゴン君みたいにピュアハートな思いでここまで来たってこともない。
まあそんなこと考え始めたら、私は阿鼻地獄真っ逆さま確実の犯罪者な訳だから、今更感満載だけど。
ひょいと立ち上がり、何とはなしにゴン君の頭をぱふぱふ撫でてから、「死なないようにね」と言ってその場を離れた。
少しでも電波の良い甲板に出て携帯を取り出し、日課となったフェイへの電話をかける。
「──もしもし、貴方のAです」
『お前、ワタシ以外が出たらどうするつもりね』
「昨日似たようなことやったからもうめげない」
『めげろ』
ちなみに昨日は「貴方にぞっこんAさんです」と名乗り、シャルさんのめっちゃ冷たい『は？』が返ってきた。耳凍るかと思った。この二年で鍛えられたメンタルがなければ即死だった。
「まあともかくさ、ちょっと面白い子を見付けてね。あ、浮気とかじゃないよ？ 私フェイ以外の野郎に恋愛面的な魅力をミジンコ程も抱けない性癖だから」
『お前の面白い、はろくなものじゃないよ』
後半の台詞をがっつり無視されてしょんぼりさんな私に、フェイは『で？』と続きを促す。あっこれアニメで見た奴だ。
「んーとね、ジンってハンター知ってる？」
『知らない』
「おおふ」
あっさりストレートに話のタネをもぎ取られた。だよね、フェイは自分の興味のないことには一切の関心を示さないばかりか、聞いても忘れるもんね。そこが好き。
「まあ兎に角すっげーハンターなんだけど、その人の息子さん。あれは将来強くなるよ」
『未来を知てるんだから、どの程度かも分かる筈ね。とぼけてないで早く話すよ』
「やだフェイってば、もしかして彼が敵対すると考えてる？ それとも戦闘狂的な……」
電話の向こうで高まる殺気。それを察知して閉口する私。しまった、焦り過ぎた。彼に未来のヒントを与えてしまったかも知れない。
『ワタシを強化系三馬鹿といしょにするな。ハンターなら旅団を標的にすることも有り得る、一応聞いただけね』
あ、怒ってるのはそこなんだ。
「もうパッと行ってサッとヒソカさん拉致ってビュッと帰れば良いんじゃないかと思えてきた」→←「この流れはあと一回やる予定。そんでゴン君が可愛過ぎてプリ○ュアレベル」
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ロキ(プロフ) - エーミール少年が登場しとる笑 (2020年2月20日 21時) (
レス) id: 2da3670e3a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» わーい閲覧ありがとうございますー！ うーん…原作軸に沿って動くだけでかなり暇がないので、子育てさせるなら捨て子拾うとかそんな感じになりますね (2017年3月26日 15時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 更新されたの見ました！後、質問です。将来フェイと夢主の間に子供とかできたりするんですか。フェイと夢主の子育てシーンとか見たいです (2017年3月26日 9時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫月さん» この小説ももう49話埋まってしまったよ…。言うてやったのは膝カックンだけどね！(ショボい)元の世界についてはまだ言及しないかな〜…といった感じ。ただどっかのタイミングで一時帰界させないとなあ、とは考えてる所！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みーたんさん» ああああありがとうございます……！！！ (2017年3月26日 0時) (レス) id: a73d01fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
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