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当たり前の隣 ページ5

❤️

「ちょ、それとってよ」

あれ、それ、これ。名称を言わなくても彼女には伝わる言葉。それに慣れてしまったせいか彼女の名前を呼ぶのも久しく思えてしまう。

「はい。どうぞ」
「ん、ありがとう」
「……ばぁうくん」
「ん?」
「……ううん」


この後の言葉は、なんて言おうとしてたの?……ねえ。





🩷

「……」

いつも一緒にいるからか。お互い無言の時間が増えていってしまった。ただ何気なく同じ空間にいるだけ。それがいけなかったのかな。

「……、」
「……」
「てるちゃん」
「なに」
「……なんか面白いことしよ?どこかに行ったりさー」


隣にいるだけで幸せなのはきっと僕だけだった。





🩵

「それでね?その時に」

クラスも離れてお互い知らない事が増えてきた。会話の内容は同じことではなく違うことも増えていた。

「……」
「え、あれ?聞いてる……?」
「うん。聞いてるわ」
「……疲れちゃった?大丈夫?」
「……ううん。別に」

2人の時間を、僕が壊しちゃっていたのかな、





💛

「そういえば……。今日一緒にいた人って」

2人いつも一緒だったから思わず聞いてしまった。自分以外の人と仲良くしているのを気にしてしまった。

「普通に友達だよー」
「え。男の?」
「男でも友達は友達でしょ」
「ふーん……」
「え。なに。なんなの?」


自分だけがいいなんていえなかった。





💚

「今日うち来る?」

いつも通りの誘い方に、いつも通りの行先。夜を共にするというそれに違和感すら覚えていなかった。

「……いい」
「え」
「……今日は、……行かない」
「え、ちょっ、なんで」
「……自分で考えてよ。分かるでしょ」


突き放した彼女の言葉を理解するのに苦しんだ。

チクチク→←熱で溶けそうな月



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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時

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