熱で溶けそうな月 ページ4
❤️
「ははっ…、ん、かわいいな」
押し倒した彼女を見下ろしながら頬を撫でる。息が上がって、心臓が壊れそうなほど早く動く彼女が可愛くて壊してしまいそうだ。
「ばぁうく、」
「なに?もっと呼んで。呼ばれるのすきだから」
「ばぁうくん、すき」
この腕の中に閉じ込められたならどれだけ幸せなんだろう。
🩷
「大丈夫?痛く、ない?」
大切にしたいから。優しくしたいから、彼女に問いかける。昼間見るのとは違う大人な顔をする彼女にドキドキしていた。
「てるちゃんなら痛くても大丈夫だよ」
「それは嫌なんだよ」
「ふふ、意外と頑固だよね」
腕の中で笑う彼女をそっと閉じ込めてキスをした。
🩵
「綺麗……、すごく、きれい」
お互い初めてで。きっと上手とは言えないものだった。けれど愛が沢山降り注ぐそんなキスを重ねながら1枚1枚素肌に近づいていく。
「あ、んまり、見ないで?」
「え。なんで?……すごく綺麗だよ?」
「っ、恥ずかしいの」
ベッドの上でしか見せない彼女の顔が可愛くて困っちゃう。
💛
「もっとキスしよ」
それを合図により近く、深く重なり合う。相手を心配するよりももっと気持ちが届いて欲しいと先走ってしまっていたかもしれない。
「んっ……ぁ、そまちゃ」
「やば、……声、かわいい」
「ん……っ、なんでそんな余裕なの……っ」
君といる時に余裕だなんて思ったことないよ。
💚
「……、水飲む?」
ぐったりと疲れてしまっている彼女にキスを落としながら問いかければ「ぅん」と枯れた声が返ってきた。そんなワンシーンを愛らしい。
「声出てないじゃん」
「うるさ、」
「ん。待ってて。……ゆっくりしてていいから」
あやす様にしたキスは柔らかくて甘かった。
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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時