愛しい香り ページ3
❤️
「こっち来て……」
彼女を引き寄せて首元に顔を疼くめる。鼻を動かせば吐息がくすぐったいのか、甘い声が彼女から漏れだした。
「ふは、……何その声、かわいい」
「ぅ、」
「もっと。聞きたくなっちゃったんだけど。
お前、上手に啼ける?」
飽きない程の甘美が俺をそそる。
🩷
「……?あれ、……シャンプー変えたの?」
匂いに敏感って訳では無いけれど、彼女から違う匂いがして気になっちゃった。そのくらい彼女の香りが好きだったから。
「うん!よくわかったねー!」
「変わってたから」
「え、そんなわかりやすい?」
小さな変化でも見逃したくなかったのかもしれない。
🩵
「Aの匂い……好き」
抱きしめた時に彼女から花のいい匂いがする。その香りがなんて名前なのか分からないが好きだった。忘れられない香り。
「うーん、別に大した香水使ってないんだけどな……」
「香水じゃなくて!」
「なんか匂いする……?」
君は知らないだろうけど落ち着く匂いがしてた。
💛
「はぁ……、落ち着く」
そう言いながら彼女に抱き着くのが日課だった。優しく頭を撫でながらお日様みたいな匂いの彼女を愛でるけれど彼女はそれを嫌がっていたのを覚えてる。
「もー。匂い嗅がないでよ」
「え、なんでよ」
「お風呂まだ入ってないからっ!」
そんなの気にしないのにな。
💚
「コレ、プレゼント」
そう言って渡したのはお気に入りの香水で、彼女にも似合うものだと思って買ったもの。受け取る彼女の顔はいつも以上に可愛かった。
「え、急に?」
「プレゼントってそういうもんじゃん」
「っ。大切にする」
そう言いながら大事そうに抱える彼女が可愛く見えた。
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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時