輝く世界の真ん中で ページ18
❤️🌸
「────」
彼が私に向かって何か伝えてる。けど、音のない世界では受け取ることが出来なかった。ごめんね、ごめんなさい。私、あなたの声がもう聞こえないの。
(ばぁうくんだ……、ばぁうくんが、目の前にいる)
(近くにいるのに、遠い所にいるみたい)
もう。住む世界が違うんだよ、私たち。
🩷🌸
「A」
再び彼から名前を呼ばれた時、ああ、なんで今更って正直思った。なんで今更名前を呼ばれただけで好きだった記憶が蘇って来るんだろうって。
(ずるいよ……、てるちゃんはいっつも)
(やめてよ、期待しちゃうから)
(忘れてたはずなのにな)
春に芽吹く恋心は叶う事がないのに。
🩵🌸
「Aちゃん!」
彼の声が一つだけ違う。周りの音が一瞬心地よいBGMになって、彼の音だけがはっきり聞こえる。その声が私をあの頃、好きだった頃の記憶を呼び覚ます。
(会いたく、なかったな)
(また、好きになってしまうから)
(大人になってもかっこいいね)
ずっと隣にいたかったよ、
💛🌸
「A」
来ないと思ってた。破り捨てられるって。絶対。そう思ってた。花束を抱えたその人は昔の好きな頃のままでまるで時を止めているみたい。
(……お祝い、来てって言ったの私なのに)
(いざ来られるとなんか、うざいなぁ……)
(もう。本当に好きじゃないんだね)
思い出の中の私はまだ綺麗?
💚🌸
「……」
ストーリーの反応した人物の中に懐かしい人を見つけて胸が苦しくなった。もう名前を呼んでくれないその人は跡だけ残して消えていく。
「……最近投稿ないから消したんだと思ってた……、」
「……指が当たっただけ、とかかな」
「そうだよね、」
期待する方がずっと辛い世界だな。
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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時