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変わってしまった君 ページ12

❤️

「な、に。なんで話さないの、お前」

さっきから彼女に向かって話しているのに全然声が届いていないみたいだ。なにか様子が変で彼女はゆっくりスマホを取り出した。

「なに。スマホなんか、」
『……ばぁうくん、久しぶりだね』
「……え、なに、……なん。で」


お前、……なんでそんな泣きそうなの。





🩷

「それでさー。今仕事忙しくって」

彼女から飛び出てくる会話の内容は数ヶ月ですっかり変えてしまった。それについていけない僕と先に進んでいく彼女。

「てるちゃんは?仕事どう?」
「まあ、忙しいかな……」
「昔から忙しそうだもんね。無理しないでね」


あぁ、なんだか他人みたいな距離だ。





🩵

「知らない人って。何言ってるのさー」

冗談にしないとなにかに押しつぶされてしまいそうだった。空白の時間、僕は彼女を知らない。それはきっと彼女も同じはず。

「だって、……変わっちゃったから」
「……。変わらないものだってあるよ」
「……、そうかな」


学生の頃の彼女はどこにもいない。





💛

「もう、違う誰かのもの、か」

認めたくない事実。ああ、失恋ってこういうことを言うのか、なんて思って天を仰ぐ。涙がこぼれてしまぬように。招待状が濡れてしまわぬように。

「あー……、」
「そっか。……そっか」
「結婚か、」


何度口にしてもは違和感が残る。
まだ、好きなままなのにな。





💚

「……」

思い出の中にいる彼女と画面の中にいる彼女は何もかもが変わってしまっている。新しい男の影響なのかと思った時、吐き気に似たなにかに襲われてしまった。

「……カレシ、居るか。そりゃ」
「可愛いもんな、アイツ」
「いるよなぁ……、」


そいつは、……オレなんかよりずっといい男?

諦めなくちゃいけない→←初恋の妖精



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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時

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