温度 ページ25
Aside
あ。
『真冬さん…』
まずい。よりによってなんでこんな恥ずかしいところを見られるのだろう。
校庭の隅で、ゴミ袋を漁る姿は、人の目に相当滑稽に映るはずだ。
返す言葉が見つからない。
「探し物でもあるの？」
『え？』
この状況でなお、引かないのか。
全てをうちあけてもいいのではないのか。
『あ、これは、友達に……』
そう口にした途端、涙がこぼれ落ちる。
私は泣いているのか。
わかるのに少し時間がかかった。
軍手を外し、目頭を抑え、顔を隠すような形にする。
これ以上、醜い自分を晒さないように。
痛いほど目を抑えていると、急に体が暖かくなる。
『っ、真冬さん？』
私はぎゅっとハグされている。
｢痛い｣
『え？』
｢Aが泣くと、こう、胸が痛くなるんだ｣
｢だから泣き止んで｣
少し震えた声で話しかけてくれる。
でも、何故だろう。
泣き止めない。
安心する。
今までためこんなもの全てが吐き出せる様な気がして、私もいつの間にか真冬さんをハグしていた。
終わり
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猫(プロフ) - 私は待ってますよ！！ (2020年12月14日 0時) (
レス) id: f6b1fd4935 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続きは出さないんですか？？ (2020年12月14日 0時) (レス) id: f6b1fd4935 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 最高です！！ 続き待ってます！ (2019年11月20日 23時) (レス) id: 5cebca09c0 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 続き楽しみにしてます！本当に大好きです！！ (2019年8月17日 13時) (レス) id: 91adf27aab (このIDを非表示/違反報告)
Re(あーる)(プロフ) - あぁ〜！めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2019年8月9日 22時) (レス) id: e1df8226ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほのぴん。 x他1人 | 作成日時：2019年3月30日 18時
