裏切りと幸せは対にならない

助けて ページ24

Aside




お腹空いた。



朋花たちにとられたお弁当。



思い入れがあったわけでもない。




冷凍食品だらけのあのお弁当が、なぜか、とても欲しかった。



『お腹……減ったなぁ』



一ノ瀬さんから逃げて、1年教室に上がる最中にポツリと呟く。



よく考えたらあそこで否定するのは変じゃないの？？



もし一ノ瀬さんに本当のことを言っていたら、助けてくれたかも。



でも、もうお昼休みは終わっている。



もうすぐ授業だ。それに、教室にはあの二人が…。



いやだ。嫌だ。



また、頭が痛い。







・






今日も一日が終わった。



あれから、無くなったのは私の筆箱の中身。



それと、学級日誌。




なぜか私のロッカーの中に入っていた。




学級日誌を見つけたのは朋花だ。



普通に考えておかしいけど、皆からまた、仲間外れにされることは間違いないかな。



筆箱の中身はまだ見つかっていない。




シャーペンは坂田に借りたけど、早く探さないとダメかもしれない。




今日の授業なんだったっけ。




ボーッとしながら、ゴミ箱を探す。



園芸用の軍手を借りて1つ1つ探していく。



アイツらのことだから、もう無いのかもしれないな。



(百均とかでまた買うか)



『！』



これは…。





私のお弁当箱だ。



その近くには冷凍食品の唐揚げなどがあった。




捨てたのか。




考えることはしなかった。




新しい弁当箱も買わないとな。




「そこで何してるの」




!!

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