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ココロ ページ21

まふまふside




お昼休み。



「まふ〜、学食行こ」



「うん、彼方は?」



「さあ?委員会か何かでどっか行っちゃった」



「そうなんだ。で、でさ、Aさんどうするの」



「え?ああ、忘れてた」




忘れちゃダメだって。




「でもどうせ、俺らが学食行ったら、女子が詰めかけて人探すどころじゃないよ」



「そうだよね。うん、うん」



「も〜、早く行こ!」




僕らはいつもどうり女子に囲まれながら学食へと向かう。



聖太は相変わらず明るい。



いつもどうりの天然ナチュラルサイコに、いつも笑わせてもらっている。



なんだかんだ言っても、聖太と彼方には感謝している。




学食に着いた時、初めて此処が広いと思った。




とてもじゃないけど、Aさんを探すことなんてできない。




ましてや、ここにいるのかも分からないのに。









Aside





「いっただっきま〜す!」



朋花と有栖にお金のことを聞いてみたが、お前が払って当然と言われ、やはりそうかと思った。




「ってか、なんでジュースがないわけ?」



「確かに〜!なんで無いの?」



『た、頼まれなかったので、いいかなとおもっ……』




「はぁ?!いや、普通わかるでしょ、どんだけ能無しなの」



「それな、猿かって」




人を貶してゲラゲラ笑う2人。なぜか胸はもう痛くない。




『じゃあ、買ってきますね』



「おっ、気が利くじゃんか。よろしく〜」




確か、学食を抜けた人通りの少ない廊下の裏に、何個か自販機があったはず。





朋花は、炭酸が好きだったっけ。有栖にも同じのでいいか。



500円玉を入れ、小さいボトルに入った炭酸飲料を2本買う。




「それ、誰にあげるの」





隣でぼそっと声が聞こえ、声が聞こえた方向を見る





あっ、この人御三方の1人じゃんか。




朝の人じゃないってことは、相川さんじゃなくて…




「あ、一ノ瀬彼方です」




小さくぺこりと会釈した一ノ瀬さんは、前より穏やかに見える。




『そ、その説はどうも』




「ちゃんとまふと食べてる?」




『今日は、友達だちと、食べてるので、あの、相川さんとは、食べてないです』




言葉を繋ぐのが難しい。朋花たちのことを考えるとお腹が痛くなってきた。



「え、まふたちと食べてないの?じゃあ一緒に…」




『あのっ、友達が待ってるので』



一ノ瀬さんを置いて駆け足でその場を去った。




これが間違った選択だと気づいていなかった。

心の声→←おかしい



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設定タグ:まふまふ , 歌い手 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - 私は待ってますよ!! (2020年12月14日 0時) (レス) id: f6b1fd4935 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きは出さないんですか?? (2020年12月14日 0時) (レス) id: f6b1fd4935 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最高です!! 続き待ってます! (2019年11月20日 23時) (レス) id: 5cebca09c0 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみにしてます!本当に大好きです!! (2019年8月17日 13時) (レス) id: 91adf27aab (このIDを非表示/違反報告)
Re(あーる)(プロフ) - あぁ〜!めっちゃ好きです!続き楽しみにしてます! (2019年8月9日 22時) (レス) id: e1df8226ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほのぴん。 x他1人 | 作成日時:2019年3月30日 18時

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